Suns News サンズ最新情報
(2005年10月〜)

サンズの情報や噂話を掲載します。
 ※日付は特に明記がなければ現地時間で
 ※英語力には自信がないので、誤訳/ニュアンス違いはごめんなさい。
 ※リンクしたページはリンク先の都合で削除されている場合があります。
 ※選手名の略称はこちらで説明してます。

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試合結果

12月の16試合、まとめていきます。

2005/12/2 vs Denver W 102-97 9勝5敗

33点、20リバウンドのキャンビーにやられたものの、17点差から3Qに追い上げてエディ・ハウスで逃げ切った。

2005/12/4 vs Atlanta W 112-94 10勝5敗

JJ(Joe Johnson)が大ブーイングをうけた試合。1Qをわずか10失点におさえて圧勝した。アトランタからJJで交換したディアウは今日も14点、9アシスト、4リバウンドの活躍。ディアウの才能を見抜けなかったアトランタ首脳のため息がきこえる。
ディアウは少年時代はマジック・ジョンソンに憧れて、長身PGになりたかった。「アシストのできるBig Man」として彼は夢を実現している。

2005/12/6 vs Portland W 130-85 11勝5敗

90点以上とられないディフェンスと、130点獲るオフェンスのどちらも両立して7連勝。今シーズンハイの16本の3ポイントを入れて、そのうち6本はジョーンズが決めている。

2005/12/7 @ Golden State W 118-110 12勝5敗

2日連戦でしかもアウェイだったが、きっちり勝利して8連勝。後半はナッシュがSG的な働きをしてチームはひっぱている。(ナッシュはこの日28得点)

2005/12/9 vs New York W 85-81 13勝5敗

9連勝でパシフィック・ディビジョンの首位に浮上。NYで7年過ごしたカート・トーマスの凱旋となったが、わずか2得点。その分リバウンドで12本稼いでいる。

2005/12/10 @ L.A. Clippers L 91-101 13勝6敗

好調のクリッパにやられて連勝は9でストップ。5日間で4試合の過密スケジュールの最終日だったので、ある程度は仕方がない。ただ、試合中にジョーンズが左足首を負傷したのは痛い。

2005/12/12 vs NO/Okla. City L 87-91 13勝7敗

前戦で負傷したジョーンズを欠いて敗戦。アマレ、バルボッサにつづいて怪我人が多く、たった8人でローテーションを回している。ジョーンズは比較的早く復帰できそうだが、バルボッサの復帰まではさらに3〜6週間かかると発表された。

2005/12/14 @ Dallas L 96-102 13勝8敗

4試合連続100点に届かず、3連敗。ダラスは野戦病院状態で勝てるようなチームではない。

2005/12/16 @ NO/Okla. City W 101-88 14勝8敗

4Qにハウスの爆発で追い上げ、連敗を3で止めた。ハウスは17投中10本成功の26点。当たりだすと止まらない彼には非常に助けられている。

2005/12/17 @ Memphis L 87-91 14勝9敗

12日間で8試合の強行軍で疲れがたまっており、シュートの正確性を欠いてしまった。(FGは37%)

2005/12/20 vs Seattle W 111-83 15勝9敗

ジョーンズが復帰してパシフィック・ディビジョン首位に返り咲いた。
最大29点差の展開で、バークを17分使えた。バークは6点、5リバウンド、3ブロック、2アシストの活躍。「現在の体調はまだ7割」だそうで、今後が期待できる。

2005/12/23 vs Washington L 111-112 15勝10敗

「ジョーンズのスタメン復帰を考えている」というダントーニHCの前日コメントを見たときの嫌な予感が的中して敗戦。

ディアウの変わりにジョーンズを置くことで、シューター増によりコートを広く使う意図だったそうだ。確かに3ポイントは54%も入ったが、その分ディフェンスが崩壊して久々の大量失点。翌戦よりスタメンをディアウに戻している。

2005/12/26 @ Minnesota W 103-89 16勝10敗

スタメンに復帰したディアウが31点、11リバウンド、5アシストの活躍で勝利。サンズはこれまで5種類の先発ラインナップを使っており、その中でディアウが含まれている試合では11勝5敗である。

2005/12/28 @ Washington W 104-99 17勝10敗

残り1分までリードされていた接戦を制し、ロード5連戦を2連勝でスタートした。4Qに9点を挙げたマリオンの活躍が光る。4Qにも決めたアリー・ウープのダンクをマリオンは今シーズン量産している。

2005/12/30 @ Charlotte W 110-100 18勝10敗

ロード3連勝。これまでロードは8勝4敗(6割7分)で、ホームは10勝6敗(6割2部)とロードのほうが成績がよい。

2005/12/31 @ Chicago W 107-98 OT 19勝10敗

土壇場で追いついて延長戦を制し、ロード連戦4連勝。
マリオンのプレイに魅せられた。1つ目はシカゴの4Q最後のディフェンス。ドライブで切り込むベン・ゴードンにびっちりマークして、シカゴの勝ち越し弾を決めさせなかった。2つ目はオーバータイム残り3分でのオフェンス。シカゴのターンノーバーから速攻となり、ナッシュからマリオンにパス。迫るディフェンダーを空中で華麗にかわして確実にレイアップを決めた。いずれもNBA.comのハイライト映像で見れる(ここから"Video highlights"へのリンクあり)。

その他話題


動向(2005/12/2)

グラント3ヶ月離脱 / トンプソン合流

ブライアン・グラントが右膝の手術をして、3ヶ月前後離脱することになった。

ここまで9試合、9.4分、3.3点、1.7リバウンド。数字は残せていないが、貴重はインサイドの駒として早い復帰を願う。

あと、NBADLに出稽古に出ていたディジョン・トンプソンが、インディアナ戦から再びチームに合流している。


試合結果
2005/11/30 Indiana W 109-91 8勝5敗

本物?

今の面子で、インディアナ相手にこんな勝ちっぷりができたことにとても驚かされた。

こちらは4連休明けで、相手はアウェイの2連戦と条件に恵まれた面はある。でも相手はインディアナ、このチーム相手に完勝できたことは大きい。

ジャーメン・オニールには25点やられているが、インディアナの先発3人(ジャクソン、ティンズリー、クロージャー)のFGは5/21(24%)のわずか11点。オニール以外を抑える作戦が見事にはまった。

リバウンドでも、先発のマリオン12本、ディアウ8本だけでなく、カート・トーマスも9本を獲得している。トーマスは前戦(ネッツ戦で19リバウンド)に続く活躍で、チームにようやくフィットしてきた。

オフェンス面ではナッシュの3ポイントが面白いように入り、スリーポイントは8本中7本成功。1試合7本成功は本人のキャリア・ハイ・タイ記録である。

これで4連勝。かなりいい感じになってきており、好調さは本物かもしれない。


動向(2005/11/28)

11月21日〜27日の週間MVPにナッシュが選出された。

該当週は3戦全勝。平均21.7得点、9.7アシスト(リーグ1位)、FG成功率53.1%を記録している。ナッシュにとっては4度目の受賞で、ダラス時代(2001年)に1回、昨シーズンに2回受賞している。


試合結果
2005/11/25 New Jersey W 92-81 7勝5敗

美味しくないが

今シーズン初めてのBS中継。じっくり味わって観るつもりだったが、食事に集中できなかった上に、勝ったけどあまり美味しくなかった。

子供が騒ぐので全く集中できず。早起きして静かにビデオを観るはずが、寝坊したのが痛かった。また試合内容も低調。3ポイントが25%しか入らずピリッとせず、いまいち盛り上がりに欠けた。

良い兆候も見えている。この5試合での平均失点は88点。ディフェンスでロースコアなゲームに持ち込み3連勝している。開幕4試合での平均失点が107点だったことを考えると大きな変化だ。

アマレとバルボッサがいない今、ハイスコアな展開で渡り合うのは難しい。ディフェンスで地道に勝ち星を拾えるようになったのは大きな成長である。3連勝の相手は低調なチームだったので、サンズのディフェンスがどこまで通用するかは、しばし見守りたい。

ビデオは静かな環境でもう1度観るつもりである。


試合結果

5試合まとめて

2005/11/16 vs Memphis L 103-115 3勝4敗

デーモン・スタウダマイアーに4Qに12点決められて敗戦。彼はあまり好きではないが地元アリゾナ大の出身選手。FAだった夏には、サンズとも接触したそうだ。「バルボッサが好調だから、サンズに来てたらあまり出場できなかっただろう。」と本人は語っている。

2005/11/18 vs Utah W 102-94 4勝4敗

キャリア・ハイの31点を挙げたエディ・ハウスの活躍で勝利。1試合31点はサンズの今シーズン最多。バーク(Pat Burke)が初めて2桁出場時間(15分)を得て、6点、4リバウンド、3アシストとまずまずの数字を残している。

2005/11/19 @ San Antonio L 91-97 4勝5敗

負けたとは言え、アマレ抜き、しかもアウェイでスパーズ相手にディフェンスが通用することが分かったのは収穫だった。
しかし、怪我でバルボッサを失ったのは痛い。バルボッサは5試合連続で17点以上をあげており、この試合が先発4試合目。前半だけで14点をあげていたが、左膝を捻挫して退場。診察の結果、最大3週間の離脱と発表された。怪我で苦しんだ昨シーズンを乗り越え、才能を開花させた矢先の出来事だった。
ディアウも左足かかとを痛めている。前半戦でチームを支えた2人の負傷は痛手だ。

2005/11/22 vs Toronto W 90-82 5勝5敗

3ポイントがわずか16%しか入らない酷い試合を、28点、18リバウンドでマリオンが救っている。

2005/11/23 @ Houston W 100-88 6勝5敗

超スモール・ラインナップでロケッツを翻弄した。
なんとセンターの先発はディアウ。身長6フィート8インチしかなく、マッチアップするヤオとは18センチも差がある。しかし、マリオンのヘルプ・ディフェンスとの競演で、ヤオを55試合ぶりの1桁得点に抑えた。
走ってはヤオが「時速100マイル(時速160キロ)だ」と形容する速攻の展開で、52%もの3ポイントの雨を降らせた。
バルボッサの怪我以来、日替わりで先発が替わっている。先発したディアウは17点、10リバウンド、6アシスト。
  @ San Antonio
● 91-97
Toronto
○ 90-82
@ Houston
○ 100-88
ナッシュ
バルボッサ 負傷欠場
ジムジャク    
ジョーンズ    
ラジャ・ベル
マリオン
ディアウ    
カート・トーマス  

動向(2005/11/14)

夢変更

サンズの本拠地である"America West Arena"が来年1月から"US Airways Center"に名称を変更することが発表された。これにより私の夢は「US Airways Centerでサンズ戦を生観戦すること」に変更となった。


試合結果
2005/11/12 vs Golden State W 101-86 3勝3敗

起用方法あれこれ

ホームでの連敗は3でストップ。今シーズンのホーム初勝利は、ダントーニHCのNBA100勝目でもあった。

先発メンバーをまた変えてきた。

先発メンバ
PG ナッシュ
SG バルボッサ
SF ラジャ・ベル
PF マリオン
カート・トーマス

ここ3戦で平均21点をあげているバルボッサを初めて先発で起用した。昨シーズンは先発が6試合あるが、いずれもナッシュ不在時のPGとしての起用である。03-04シーズン(マブ放出後に46試合先発)も含め、SGとしての先発は初めてであろう。19点、5リバウンド、3アシストで期待に応えている。

実は現在のベストメンバ−は先発の5人ではない。

現在のベストメンバ
PG ナッシュ
SG バルボッサ
SF ラジャ・ベル
PF ディアウ
マリオン

先発からトーマスがはずれてディアウを入れたのがベストの布陣である。今日のプレイ時間もトーマスの16分に対して、ディアウは30分。ディアウの数字も8点、12リバウンド、5アシストで文句なし。結局、速攻に対応できるメンバで構成されたユニットを多用している。

オフシーズンに言われた「カート・トーマスがサンズの速攻についていけるか?」の疑問が、現時点では的中している形だ。まだ6試合、カート・トーマスがチームにフィットするのをもう少し待ちたい。

ジム・ジャクソンが前戦に続き出場していない。故障をかかえている訳ではなくコーチの判断だ。SG〜SFあたりは層が厚く、出場した4試合も平均18分しかプレイタイムがもらえなかった。ジムジャクは出場時間が少ないと本領を発揮できないタイプで、この平均18分での得点はわずか平均3.3点。数字だけ見ればプレイタイムがもらえなくても仕方ないが、昨シーズンも大貢献してくれたベテランだけに、起用方法には大いに不満をもっているはず。チームの雰囲気を悪くしなければいいのだが。


試合結果
2005/11/10 vs Detroit L 104-111 2勝3敗

金星逃す

無敗のデトロイトから金星を挙げるかに思われたが、勝負強さでは向こうが何枚も上手だった。

4Q開始時点で8点リード。残り2:55秒でも104−102で2点リード。しかし、ここから1点も挙げることができなかった。ホーム3連敗、いまだホームでの勝ち星がない。

予告どおりディアウが先発で10点、4リバウンド、6アシスト。好調のバルボッサもチーム最多の21点を挙げているのが救い。


4試合を終えて

開幕4試合を終えての平均スタッツをまとめる。

得点 1位 111.0  
× 失点 29位 107.3  
FG 3位 48.2% (被:44%)
  3ポイント 12位 36.8% (被:35.7%)
アシスト 1位 30.75 (被:19.5)
× リバウンド 22位 40.0 (被:49.5)
  ブロック 13位 6.3 (被:3.5)
  スチール 13位 7.5 (被:7.3)
ターンノーバー 2位 13.3 (相手:17.0)
  ファール 18位 25.8 (被:24.5)

得点は多いが、失点も負けずに多い

特に1Qで差をつけられるのを首脳陣は気にしている。10日のデトロイト戦ではジョーンズの替わりにディアウを先発させて、オフェンスのリズムを変えてみるらしい。新参者が多い今シーズン、選手の使い方は試行錯誤中だとジェントリーACは語っている。

リバウンドが全然とれない

オフェンスリバウンドにいたってはリーグ最下位の体たらく。カート・トーマスがまだチームにフィットしておらず、本来の力を発揮できていない。昨シーズンの10.4リバウンドに対して、今シーズンは4.3リバウンド。こちらもしばらく時間が必要。

おまけ

マリオンがまだ3ポイントを1本も決めていない。アマレ不在でトーマスも不調なため、リバウンド係でインサイド常駐になっているためである。
  昨シーズン
(平均)
今シーズン
(4試合平均)
投数 4.2 1.8
決定数 1.4
33% 0%

おまけ2

ルーキーのDijon TohmpsonがNBAの下位リーグであるNBADLAlbuquerque Thunderbirdsに参加することになった。今シーズンから、2年目までの選手はNBAチームに在籍したままNBADLに参加できる。出場機会がなく腐ってしまうより、下位リーグでも試合経験を積んだほうが本人のためだろう。ちなみにこのチームには、田臥も参加している。

試合結果

2005/11/3 @ L.A. Lakers W 122-112 1勝1敗

ノーガードの打ち合いを制して今期初勝利。前戦で心配された「ナッシュ打ちすぎ」は改善され、ナッシュは磐石の17アシスト。残り2分で3点差まで追い上げられるなど、内容的にはほめられたものではないが、昨シーズンのテンポが戻ったことを評価しよう。

2005/11/5 @ Utah W 97-88 2勝1敗

ユタに快勝。この試合でもマリオンは獅子奮迅の活躍(41分、20点、14リバウンド)。

2005/11/6 vs Sacramento L 117-118 2勝2敗

8人も2桁得点がいるバランスのよい得点配分。控えのディアウはあわやトリプルダブルの活躍(11点、9リバウンド、11アシスト)。好材料は揃っているのに勝ちきれなかった。
4Qに追い上げて逆転したものの、土壇場で逆転された。最後はグラントがブザービーターをはずして試合が終わっている。「なぜ最後がグラント?」とも思うが、残り0.7秒しかなく、「ノーマークになるグラントに渡して打たすだけ」という選択肢しかなかったのであろう。

今シーズンのグラントのFG%はこのシュートの前までで90%(9/10)であり、決して無謀な選択ではない。そうは言っても、インサイドで勝負を任せられる選手がいないのは辛いところである。

シーズン前から期待していたディアウは大化けしつつある。「JJ放出のおまけ」と考えていたが、大きな拾い物だった。バルボッサも4Qに12点を挙げ、勝負強さがついてきた。この2人の成長に今シーズンはかかっている。

移籍情報(2005/11/2)

フォワードを入れ替えたが、戦力には影響なし(多分)

2005/11/2 フリーエージェントで加入 : Sharrod Ford

6フィート9インチのフォワード。ドラフト外でスパーズに加わったが10月26日に解雇されている。
スパーズでプレシーズン・ゲームに8試合出場(12.5分、2.5点、1.1ブロック)

2005/11/2 解雇 : Lucas Tischer

Tischerもプレシーズン3試合で平均2.3分。ビザの問題もあり解雇は必然。


試合結果
2005/11/1 vs Dallas L 108-111(2OT) 0勝1敗

見覚えのある負け方

ナッシュの得点が30点、この負け方には見覚えがある。「ナッシュの高得点での負け」で思い出すのは、昨シーズンのプレイオフ・セカンドラウンドである。

昨シーズン、レギュラー・シーズンでナッシュが30点以上挙げた試合は2試合しかなかった。しかし、プレイオフに入りJJ(Joe Johnson)が離脱すると30点以上を連発した。ナッシュの驚異的な活躍でダラスとのセカンドラウンドは抜けたものの、ナッシュが打ちすぎるのはチーム本来の試合展開ではなかった。

相手も同じダラス、ナッシュが古巣相手に熱くなっただけかもしれない。しかし、ナッシュ打ちすぎの試合展開ではシーズンは越えられない。しばらく様子を見たい。

4Qに17点差を追いつかれてしまったのも問題だが、昨シーズも序盤に同じような試合で負けている(※)。点差が広がって気を抜くとどうなるかを選手たちは身にしみたであろう。 

(※: 2004/11/10 4Qに19点差を追いつかれて、クリーブランドにOTで負けている)


開幕前夜(2005/10/31)

ふたを開けてみないと分からん

いよいよ明日レギュラー・シーズンが開幕する。開幕ロースターが発表された。

出場登録
(12名)
Steve Nash、 Leandro Barbosa、 Eddie House、 Raja Bell、
Jim Jackson、 Dijon Tohmpson、 Shawn Marion、 James Jones、
Boris Diaw、 Kurt Thomas、 Brian Grant、 Pat Burke
非登録
(3名)
Amare Stoudemire、 Jared Reiner、 Lucas Tischer
(今年から故障者リストという概念はなくなっている)

今シーズンのキャプテンはナッシュとマリオンが務めることになった。

アマレが不在のシーズン、「アマレ抜きでどこまでやれるか?」は「ふたを開けてみないと分からん」というのが正直なところ。

プレシーズン7戦目のサクラメント戦のように、バランスの良い得点配分で勝っている試合もある。でも、インサイドの核がいない状態で「シューター頼み」になっている。シュート成功率がスランプに陥った時に、立て直せるかどうかは疑問符だ。

しかし、少なくともプレイオフを逃すことはなかろう。昨シーズンのプレイオフ圏内は45勝。マブがエースでアマレがルーキーだった02−03シーズンでさえ44勝しているのだから、今の面子ならアマレ抜きでも45勝はいけるはずだ。

サクラメントの出来が悪ければ、パシフィックディビジョン首位も夢ではない。ディビジョン1位になればプレイオフが第3シードになれる。

ファイナルを狙うなら、アマレの復帰時期と復帰レベル次第だ。しかし、アマレが完全復活するまでは焦って復帰して欲しくないので、気持ちは複雑である。

1つだけ確実なのは、アマレの出場時間を若手に分け与えられること。若手に経験を積んでもらいチーム層を厚くすることが、今シーズン後半あるいは来シーズン以降に効いてくる。


試合結果

プレシーズンも全8試合が終了した。2勝2敗となった時はどうなるかと思ったが、結果的には6勝2敗。

2005/10/23 @ Sacramento プレシーズンゲーム W 100-88 4勝2敗

ディビジョンライバルのサクラメントに快勝。でも、向こうは主力の出場時間が極端に短いため、実力比較のネタにはならず。
特筆はバルボッサ。17分でFGが100%(3/3で7点)、4アシスト、0ターンノーバーの完璧な内容。ディフェンスも改善されたそうで、レギュラーシーズンに期待がもてる。1夏の経験(ワールドカップ米大陸予選で優勝)で自信もつけたのであろう。

2005/10/26 vs Sacramento プレシーズンゲーム W 112-102 5勝2敗

5人が2桁得点を挙げるバランスの良い勝利。今回はサクラメントも主力をちゃんと使ってきたため、結果は評価に値する。
エディー・ハウスがベンチからたった16分で18得点。この爆発力は役に立つ。

2005/10/27 vs Golden State プレシーズンゲーム W 97-92 6勝2敗

プレシーズン最後は無様な勝利。FGはたったの39%、重ねたターンノーバーは24個。

移籍情報

2005/10/24 フリーエージェントで加入 : Jared Reiner

昨シーズンはブルズで19試合に出場、プレイオフにもちょびっと使われていた。先日までクリッパーズのキャンプに参加しており、24日に解雇されたばかり。戦力としてはあまり期待できないが、練習での「相手チームのビックマン役」として使えるだろうと言われている。

 
2005/10/27 解雇 : Anthony Lever-Pedroza

プレシーズン3試合で平均2.8分では仕方がない

Lucas Tischerがビザの問題で母国ブラジルに帰った。Tisherもプレシーズゲームでほとんど使われておらず、サンズに再合流できるかは微妙なところ。(解雇されるかも)

動向 (2005/10/22)

選手起用が見えてきた

大幅に選手が入れ替わり、かつアマレ不在で突入するシーズン。まず、Depth Chartでポジションごとの選手層を整理する。

Depth Chart(「どの選手がどのポジションができるか」を示した表)
ポイント・ガード
PG
シューティング・ガード
SG
スモール・フォワード
SF
パワー・フォワード
PF
   センター   
Steve Nash
Leandro Barbosa
Eddie House
Anthony Lever-Pedroza
Raja Bell
Jim Jackson
Dijon Tohmpson
Shawn Marion
James Jones
Boris Diaw
Kurt Thomas
Lucas Tischer
Brian Grant
Pat Burke
Amare Stoudemire

ナッシュ、マリオン、アマレのBig3は先発確定。しかしアマレが離脱しているため、先発の席は2つしか埋まっていない。カート・トーマスのセンターは規定路線であり、シューティング・ガードとスモール・フォワードに誰が座るかが注目された。

プレシーズンが進み、ダントーニHCの考えが見えてきた。プレシーズン5戦の先発は以下のとおり。

  05-06プレシーズン
(5戦まで)
04-05シーズン(参考)
PG ナッシュ
(欠場時はバルボッサ)
ナッシュ
SG ラジャ・ベル JJ
SF ジェームス・ジョーンズ
PF マリオン マリオン
カート・トーマス アマレ

SGはジムジャクの先発もありえると思われたが、ベルが先発におさまった。ジムジャクはベンチから出るほうが相手も嫌がるので、本人が納得してくれているなら、6thマンでいてくれたほうが助かる。

SFのジョーンズは、3ポイントの才能をかわれての起用。JJとQが稼いでいだ3ポイントは彼の肩にかかっている。3ポイント43%、1試合平均3.4本決めてくれているが、先人の数字にはほど遠い。 (昨シーズン、JJ:6.6本、Q:5.1本)

控え陣の使われ方にも注目したい。バルボッサ(25分)、ジムジャク(24分)、ブライアン・グラント(15分)が多用されているのは当然として、残りは差が出ている。勝ち組はディアウ(22分)、ハウス(17分)、バーク(14分)。負け組はトンプソン(4分)、ティッシャー(2分)、リーバー(3分)。

ディアウ

控えの中ではディアウが興味深い。Depth Chartを見ると分かるとおり、PGからPFまでやれる多芸な存在。6フィート8インチで、インサイドでも勝負できるし、PGになれば必ず身長のミスマッチで有利になる。プレシーズン5試合での数字は「22分、5.6点、FG:50%、3ポイント:20%、3.6リバウンド、4.6アシスト、2ブロック、3ターンノーバー」。

特筆すべきはブロック数、2ブロックはリーグ6位の数字である。課題はターンノーバー。3ポイントも良くないのだが、昨シーズンも66試合で50本しか打ってないので3ポイントは捨てているようだ(昨シーズンの成功率は18%)。得点力を上げて、ターンノーバーが改善されれば、「なんでもできるユーティリィープレイヤー」として面白い存在になるだろう。


試合結果

プレシーズンゲームも全8試合のうち既に5試合が終わった。結果と短評を。

2005/10/14 @ Seattle プレシーズンゲーム W 114-113 1勝0敗

ナッシュが風邪で欠場したものの初戦勝利。ナッシュの代役のバルボッサは7アシストで及第点。

2005/10/15 vs L.A. Clippers プレシーズンゲーム L 87-90 1勝1敗

ナッシュ復帰もターンノバー多発(19個)で自滅。そのうち5個はディアウのもの

2005/10/17 @ Utah プレシーズンゲーム W 106-95 2勝1敗

ラジャ・ベルのユタ凱旋試合。ベルは20得点でチームを勝利に導く。マリオンとトーマスの2人がダブル・ダブル。

2005/10/19 @ Golden プレシーズンゲーム L 96-108 2勝2敗

1Qでの14点ビハインドを、2Qを11失点に抑えることで逆転。でも3Qの41失点(11得点)で試合が台無しに。バタバタしたみっともない試合。

2005/10/21 vs Seattle プレシーズンゲーム W 113-81 3勝2敗

FG:53%、3ポイント:46%と昨シーズンの良いイメージで快勝。

ディアウの8アシストが光る。NBA.COMのハイライト映像でダイジェストが見れた。「インサイドに切れ込み、長身を生かしてアウトサイドにパス」というパターンでアシストを稼いだ模様。レギュラーシーズンでも通用するようであれば、ディアウのこのプレイは大きな武器になる。ディアウの身長は6フィート8インチ、「マリオンより大きいPG」への期待がさらに高まる。


動向 (2005/10/17)

前をみるしかない

9月以降の動向をまとめる。

■移籍情報(確定)

2005/9/12 フリーエージェントで加入 :Eddie HouseLucas Tischer

Eddie Houseは地元Arizona State出身のガード。6フィート1インチとサイズがないものの、2000年ドラフトで2順目指名されて以来、5チームを渡り歩いて生き残っている。このHouseの加入により「ペイトンがサンズに来るか?」の話題は終止符がうたれた。(ペイトンはその後ヒートへ)

Tischerは7月20日付で報告したブラジル人。

2005/9/30 フリーエージェントで加入 :Anthony Lever-Pedroza

Arizona State出身でNBAでも活躍したLafayette "Fat" Leverの息子。メキシコのプロリーグに2シーズン在籍し、メキシコのナショナルチームで世界選手権予選にも出場している。オレゴン大の3ポイント%記録を持っている。

これで制限枠いっぱいの15人が揃い、トレーニングキャンプ&プレシーズンゲームに突入した。

62勝をあげた昨シーズンのメンバーは5人(ナッシュ、マリオン、アマレ、ジムジャク、LB)しか残っていない。「昨シーズンのメンバーから最低限の変更でディフェンスを強化」という変化を当初は想定していたので、この変貌振りは予想外である。JJ(Joe Johnson)の離脱が誤算だったことで目論見が狂った、JJがいなくなるのが分かっていればQとハンターは残したであろう。

個人的にはラジャ・ベルの活躍に期待したい。ベルは戦力予想で「SGが弱くなった」と書かれているのを見返すチャンスだ。

■アマレ

10月3日に5年72万ドルの契約延長に合意した。限りない可能性を秘めた22歳。カート・トーマスの加入により、念願のパワー・フォワードに戻れる今シーズン、昨シーズン以上の活躍を期待していた。

それだけに11日に発表された「4ヶ月離脱」のニュースは痛かった。

手術前は「開幕には間に合わなさそう」と報じられていたが、予想以上に状態が悪かった。左ひざの軟骨手術をうけ、2月まで離脱とされている。手術後に別人になってしまったペニーが同様の手術を受けた例として挙げられており、縁起がよくない。ただし、執刀したチームドクターのThomas Carterは、患部が小さいので復帰を焦らなければ良くなるだろうと語っている

サンズだけでなくNBAの至宝でもあるアマレを壊してしまう訳にはいかない。2月に復帰できなくてもいい、極端に言えば今シーズンを捨ててもいいから無理をしないことだ。

アマレ抜きでのシーズンは昨シーズンのようにはいかないだろう。ただ、この機会にチームの層を厚くしておけば、アマレ復帰後に高いレベルに到達できる。済んでしまった事は仕方がないから前を見るしかない。


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