Suns News サンズ最新情報
(2007年1月〜5月)

 ※日付は特に明記がなければ現地時間で
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Conf. Semi-Finals Game6 2007/5/18 @ San Antonio L 106-114

シーズン終了

Game1 5/6 Home ● 106-111 0勝1敗
Game2 5/8 Home ○ 101-81 1勝1敗
Game3 5/12 Away ● 101-108 1勝2敗
Game4 5/14 Away ○ 104-98 2勝2敗
Game5 5/16 Home ● 85-88 2勝3敗
Game6 5/18 Away ● 106-114 2勝4敗
Game7 5/20 Home    

去年、一昨年の敗退は、言い訳ができた。一昨年の敗退は、JJ(Joe Johnson)を壊したスタックハウスのフレグラント・ファールのせいにできた。去年の敗退は、アマレ、カート、ベルの怪我のせいにできた。でも、今年の敗退は、言い訳が見つからない。

怪我なくフルメンバーでプレイオフに臨めたし、プレイオフ中に離脱した選手もいない。アマレ、ディアウの出場停止(第5戦)についても、種をまいたのはオーリーだが、ベンチを離れたのは本人達自身であり、オーリーのせいにはできない。怪我のせいでもない、他人のせいでもない、負けたのは自分達のせいだ。

言い訳が見つからないから、来シーズンへの希望が見えない。去年は「来年はアマレが戻って・・・」と思っていればよかったが、今年は心の拠り所がない。悔しくもなく、悲しくもなく、今はただ空虚だ。

1人のファンとして、彼らと共に走り続けてきた。彼らには感謝している。彼らと頂上に登りたかった。


Conf. Semi-Finals Game5 2007/5/16 vs San Antonio L 85-88

出場停止

Game1 5/6 Home ● 106-111 0勝1敗
Game2 5/8 Home ○ 101-81 1勝1敗
Game3 5/12 Away ● 101-108 1勝2敗
Game4 5/14 Away ○ 104-98 2勝2敗
Game5 5/16 Home ● 85-88 2勝3敗
Game6 5/18 Away    
Game7 5/20 Home    

アマレ、ディアウが出場停止となった第5戦、その原因は第4戦の残り4秒で起こった。

サイドライン際をドリブルで抜けるナッシュ。そのナッシュに対し、スパーズのオーリーがショルダー・タックルをかまして、小競り合いが発生した。オーリーはフレグラント・ファールで退場処分。オーリーとつかみあったベルは、テクニカルが宣告されて、ゲームは続行された。
しかし、真の問題はその裏で発生していた。この時、コートサイドにいたアマレとディアウが、コートに入ってしまったのだ。NBAのルールでは、乱闘時にベンチを離れると、出場停止処分が課せられる。気づいたアシスタントコーチが、あわてて2人をベンチに戻したものの、とき既に遅し。翌日、オーリーの出場停止(2試合)と、アマレ、ディアウの出場停止(1試合)が発表された。

騒動の種をまいたのはオーリー。オーリーがあんなことをしなければ、2人は第5戦に出れていた。その不可解な出来事に、理不尽さを感じるが、2人がルールを破ったのは事実。とやかく言っても仕方がない。

実はこの裁定を知ってからも、不安は感じなかった。第4戦で彼らの底力を見て、私の中には「ゆるぎない信頼」が築かれた。3試合で2つ勝てばいいだけだし、2人抜きでも第5戦は勝てると思っていた。

第5戦は、思ったとおりの展開で進んだ。

マリオンの獅子奮迅の活躍で、終始リードの展開。しかし、4Q最後に逆転されて敗れる。48分のうち、42分はサンズがリードしていた。でもアマレ、ディアウの欠場で、他の主力への負担が増し、ナッシュ、マリオン、ベルが45分を越えてプレイしたサンズは、最後までリードを守りきれなかった。

「善戦」と言う気はない。勝つと思っていた試合を落として残念だ。第7戦で復帰するオーリーの顔を、もう1度見ることになり嫌だが、悔しがるオーリーの顔を見て楽しもう。2連勝し、地元ファンの前で壁を越える。


Conf. Semi-Finals Game4 2007/5/14 @ San Antonio W 104-98

これが答えだ

Game1 5/6 Home ● 106-111 0勝1敗
Game2 5/8 Home ○ 101-81 1勝1敗
Game3 5/12 Away ● 101-108 1勝2敗
Game4 5/14 Away ○ 104-98 2勝2敗
Game5 5/16 Home    
Game6 5/18 Away    
Game7 5/20 Home    

オフェンスのサンズ対、ディフェンスのスパーズと言われる今シリーズ。レギュラーシーズンの、最多得点チームと最少失点チームの組み合わせは、過去のプレイオフでも例が少ないそうだ。

シリーズ開幕前の下馬評は、圧倒的にスパーズ有利。ESPNのサイトでも、5人のアナリスト全員が、スパーズの勝ち抜けを予想している。そんな世間に対する、彼らの答えがこの試合。

1勝2敗と追い込まれて向かえた第4戦。絶対に落とせないゲームにも関わらず、試合はスパーズのペース。4Q残り4分で11点ビハインド。ここからスパーズにとっての悪夢がはじまる。
この時間帯、サンズのFG失敗は1本のみ、逆にスパーズのFG成功は1本のみで逆転。スパーズの本拠地で2年振りに勝利するとともに、ホームコート・アドバンテージを取り戻した。
試合後のコートには、呆然と立ち尽くすダンカンの姿があった。

心の隅にいる「やっぱりスパーズが勝つかも」という弱気を、彼らを信じる気持ちで抑え続けてきた。これでもう、迷いはない。100%確信して言える。

「このシリーズはサンズが勝つ」


Conf. Semi-Finals Game3 2007/5/12 @ San Antonio L 101-108

Physical(フィジカル)

Game1 5/6 Home ● 106-111 0勝1敗
Game2 5/8 Home ○ 101-81 1勝1敗
Game3 5/12 Away ● 101-108 1勝2敗
Game4 5/14 Away    
Game5 5/16 Home    
Game6 5/18 Away    
Game7 5/20 Home    

ボウエンがナッシュを抑えた上に上に、アマレのファール・トラブルで敗退

コンタクトプレーが多いシリーズで、現地の報道では「Physical(フィジカル)」という文字を目にする。

第1戦で鼻を切ったナッシュ。日曜の練習ではバンソウコウが取れていたが、6針縫ったあとが生々しい。ベルもあごを切ったようだ。また、スパーズのボウエンの蹴りにも悩まされている。第2戦では、シュートにいったアマレが後ろから蹴られた。第3戦では、ナッシュがひざ蹴りされた。リーグがボウエンの出場停止を検討していたが、出場停止はなくなったようだ。

それでも怪我をしているのはサンズだけではない、第3戦でマリオンの指がジノビリの目に入ってしまったし、第2戦ではバルボーサがパーカーの足元をすくってしまった。

「プレイオフとはそういうものだ」とダントーニもポポビッチも言っている。コンタクトプレーに負けない精神的な強さと、集中力が必要だ。力の差はない。集中、集中、ひたすら集中。そうすれば勝機が見える。


Conf. Semi-Finals Game2 2007/5/8 vs San Antonio W 101-81

自分の役割

Game1 5/6 Home ● 106-111 0勝1敗
Game2 5/8 Home ○ 101-81 1勝1敗
Game3 5/12 Away    
Game4 5/14 Away    
Game5 5/16 Home    
Game6 5/18 Away    
Game7 5/20 Home    

それぞれが「自分の役割」を果たしてして完勝。

マリオンの役割は、パーカーのディフェンス。第1戦でトニー・パーカーを止めれなかったマリオン。それでもダントーニはパーカーのストッパーに、再びマリオンを指名。「ディフェンスをやれ、オフェンスは気にしなくていい」といの言葉を受け、マリオンは第2戦のコートに立った。ダントーニの奮起に応え、マリオンはパーカーをシャット・アウト。第1戦で32点だったパーカーを、13点に抑えた。
カート・トーマスの役割は、ダンカンのディフェンス。アマレのファール・トラブルを防ぐために、第2戦はカートが先発で起用されて、カートがダンカンとマッチ・アップ。ダンカンには29点取られたものの、ダンカンを苦しめてスパーズに勢いを与えなかった。今日ほどカートの存在を、ありがたく思ったことはなかった。
アマレの役割は、オフェンスでのインサイド制圧。カートの投入で、オフェンスに専念できるようになり、第1戦で決められなかったダンクを連発。チームに本来のリズムをもたらした。

圧勝に慢心してはいけない。ポポビッチは次の手を必ず打ってくる。常にGame7の気持ちで望む。


Conf. Semi-Finals Game1 2007/5/6 vs San Antonio L 106-111

流血試合

Game1 5/6 Home ● 106-111 0勝1敗
Game2 5/8 Home    
Game3 5/12 Away    
Game4 5/14 Away    
Game5 5/16 Home    
Game6 5/18 Away    
Game7 5/20 Home    

土壇場のアクシデントで接戦を落とした。

一進一退の展開が続く中、その事件は起きた。4Q残り3分、ドライブに行こうとしたパーカーの頭と、ナッシュの顔が激突し、ナッシュの鼻から大量の出血。応急措置でコートに戻ったが、出血が止まらず残り1分で再びベンチへ。チーム・リーダーの惨状を前に、チームに動揺が走った。ナッシュが不在の45秒間、4本放ったシュートは1本も入らなかった。

ナッシュは試合後6針縫ったが、次戦は出場できる見込み。

点数はとれた、ターンノーバー(7個)も少なかった。でも、うちのリズムではなかった。4Qのアマレのシュートは1/6、バルボッサは1/7、若い二人が爆発できていない。

スパーズを意識しすぎて、自分らしさを失ってないか? もっとアグレッシブにいけるんじゃないか? 出血しながら5点決めた、ナッシュの姿を見たか? ナッシュは「もっとハングリーになる必要がある」と言っている。次戦は徹底的にやる。

ドラマチックなシリーズが、いよいよ始まった。


プレイオフ Conf. Semi-Finals展望(vs スパーズ)
その2

呆然と立ちすくむダンカン

Game3以降の日程が正式発表された。両チームともファースト・ラウンドを5戦で終えたため、日程に余裕があり、Game2とGame3の間に中3日空いている。

Game1 5/6 Home
Game2 5/8 Home
Game3 5/12 Away
Game4 5/14 Away
Game5 5/16 Home
Game6 5/18 Away
Game7 5/20 Home

連休中に古いビデオの整理をしたら、いろいろ出てきた。

スパーズの試合もあった。「2003年 プレイオフ 1stラウンド Game1」、スパーズがウエスト1位、うちが8位で対戦している。

うちの先発は「ペニー、マーブリー、マリオン、アマレ、スコット・ウィリアムス」。スパーズも、デビロビがいるし、パーカーやジノビリも若い。
試合終盤、大事なフリー・スローをはずすダンカン。残り5秒のフリー・スローも、2本はずしてしまう。そのリバウンドを拾ったのはマーブリー、マーブリーが放ったブザー・ビーター3ポイントが入って、サンズの逆転勝利。(このシュートは通称「Tear Drop」)
呆然と立ちすくむダンカン。

これでイメージトレーニング完了。


プレイオフ Conf. Semi-Finals展望(vs スパーズ)

静かにティップ・オフを待つ

Game1 5/6 Home
Game2 5/8 Home
Game3 未発表 Away
Game4 未発表 Away
Game5 未発表 Home
Game6 未発表 Away
Game7 未発表 Home

カンファレンス・セミファイナルは、「宿敵」スパーズとの対戦。シーズン終盤の勝率争いを制したおかげで、ホームコート・アドバンテージを持っている。レギュラー・シーズンの対戦は1勝2敗。

11/8 Away ● 106-111(OT) 開幕直後の絶不調時(この時点で1勝4敗)
2/1 Home ○ 103-87 スパーズのFGを39%に抑えたディフェンスの勝利
4/5 Away ● 85-92 85点は今シーズン2番目に低い得点。パーカーに35点とられている。

負け越しているが、アウェイで負けているだけ。悲観する必要はない。

この時を、怪我なくフルメンバーで迎えることができた。最強の相手との対戦に、最高の状態で臨めることに感謝している。

静かにティップ・オフを待つ。アマレがインサイドを支配する。そして、うちが勝つ。


First Round Game5 2007/5/2 vs LA Lakers W 119-110 4勝1敗

Conf. Semi-Finalsへ進出!

早く終わらせたかった

Game1 4/22 Home ○ 95-87 1勝0敗
Game2 4/24 Home ○ 126-98 2勝0敗
Game3 4/26 Away × 89-95 2勝1敗
Game4 4/29 Away ○ 113-100 3勝1敗
Game5 5/2 Home ○ 119-110 4勝1敗 
Game6 5/4 Away    
Game7 5/6 Home    

敗戦後の会見で、コービーは「このチームは今すぐ、何かをしなければいけない」と語った。この発言から分かるとおり、今のレイカーズはチームが崩壊している。そんな相手には負けず、ファースト・ラウンドを5戦で突破。

とにかく早く終わらせたかった。昨年のプレイオフは、ファースト・ラウンド、カンファレンス・セミファイナルとも7戦まで行き、十分な休息がとれなかった。だから、今年のファースト・ラウンドは1日でも早く終わらせたかった。

おかげで、カンファレンス・セミファイナル初戦(5月6日)まで中3日確保できた。これだけ休めれば十分。向こう(スパーズ)も条件は一緒だ。


2007/5/1
ベル オール・ディフェンシブ・1stチーム受賞

ベルにとって初の受賞。サンズにとっても、2001年のキッド(2ndチーム)以来の受賞となる。

マリオンは今年も受賞を逃した。Defensive Player of the Yearの投票では4位、例年こちらはいいところまで行くものの、オール・ディフェンシブ・チームには縁がない。


First Round Game2 2007/4/24 vs LA Lakers W 126-98 2勝0敗
First Round Game3 2007/4/26 @ LA Lakers L 89-95 2勝1敗
First Round Game4 2007/4/29 @ LA Lakers W 113-100 3勝1敗

去年とは隔世の感

Game1 4/22 Home ○ 95-87 1勝0敗
Game2 4/24 Home ○ 126-98 2勝0敗
Game3 4/26 Away × 89-95 2勝1敗
Game4 4/29 Away ○ 113-100 3勝1敗
Game5 5/2 Home    
Game6 5/4 Away    
Game7 5/6 Home    

Game2は理想の試合。こっちのリズムでシュートを入れ続け、コービーを15点に抑えた。

Game3はアマレがファールトラブルで出場時間を制限され、向こうのペース。コービーに45点とられ敗れた。

そして、Game4。Game3で失いかけた流れを、きっちり取り戻す。ナッシュはリーグの「プレイオフ アシスト記録まで」あと1本に迫る23アシスト。アマレは27点、21リバウンド。スイッチの入った奴らは、誰にも止められない。

去年はこの時点で1勝3敗、レイカーズに王手をかけられていた。あの時とは心の余裕が違う。


2007/4/23
バルボーサ シックスマン・アワード受賞

師弟愛

予想どおり、バルボーサがシックスマン・アワードを受賞した。

会見でトロフィーを抱えるバルボーサの両脇には、ダントーニ兄弟の姿があった。1人はもちろん、ヘッドコーチのマイク・ダントーニ。そしてもう1人は、バルボーサの師匠であるアシスタントコーチのダン・ダントーニだ。

ダンとバルボーサの関係を表すには、「師弟」という言葉がふさわしい。ダンはバルボーサを、連日マン・ツー・マンで教えてきた。受賞の喜びを分かち合うのに、バルボーサがダンを会見に呼んだのであろう。

親子のように笑う、二人の姿が微笑ましい。


First Round Game1 2007/4/22 vs LA Lakers W 95-87 1勝0敗

2桁得点

Game1 4/22 Home ○ 95-87 1勝0敗
Game2 4/24 Home    
Game3 4/26 Away    
Game4 4/29 Away    
Game5 5/2 Home    
Game6 5/4 Away    
Game7 5/6 Home    

ディフェンスの勝利で先勝。

試合結果を知った時、2桁しかない得点を見て「負けた」と思った。ロースコアはレイカーズのペース。去年のプレイオフ1回戦でも、負けた3試合は全て100点に届いていない。

最大12点ビハインドで、前半わずか39点、。タイムアウトのハドルで沈痛な顔が並ぶなか、バルボーサだけは違っていた。3Q残り2分から、バルボーサは15連続得点。圧巻は3Q最後、3ポイントラインのはるか手前から3点差につめるブザービーター。チーム最多の26得点、誰も彼のスピードについていけない。
ディフェンスは、コービーをシャットアウト。前半28点やられたものの、ベル/マリオンのディフェンスで4Qは1本しか決めさせない。レイカーズの4Qを10点に抑えたディフェンスの勝利。

相手ペースにもかかわらず、初戦を落とさずほっとした。次戦は鬼門のGame2。2005年のカンファレンス・セミファイナルから、いずれもGame2で負けている。今年はこのままいって、去年との違いを見せる。


プレイオフ First Round展望(vs レイカーズ)

Game1 4/22 Home
Game2 4/24 Home
Game3 4/26 Away
Game4 4/29 Away
Game5 5/2 Home
Game6 5/4 Away
Game7 5/6 Home

1回戦は第7シードのレイカーズとの対戦。去年も1回戦で対戦し、第7戦までもつれた(1勝3敗から3連勝)。

10/31 Away ● 106-114 調整不足で迎えた開幕戦。最大19点リードするも敗退。
3/4 Home ○ 99-94 コービー31点もFGは39%に抑える
4/8 Away ○ 115-107 4Qに41点の猛攻で試合を決める。
4/13 Home ○ 93-85 38%のFG%ながらも、コービーを17点に抑えて勝利。

レギュラーシーズンでの対戦成績は3勝1敗。勝った3戦も快勝とはいえない。

お楽しみはこれから。


レギュラー・シーズン回顧

レギュラー・シーズンを振り返る

(1)試合結果

  対戦相手 勝敗・得失点 勝敗数 欠場の主力選手 コメント
10/31 @ Lakers ● 106-114 0-1   不得意の開幕戦で敗退
11/1 vs. Clippers ○ 112-104 1-1    
11/3 vs. Jazz ● 104-108 1-2    
11/4 @ Clippers ● 108-114 1-3    
11/8 @ Spurs ● 106-111
  (OT)
1-4 JaJ この試合からアマレ先発
11/9 vs. Mavericks ● 112-119 1-5 BELL 泥沼4連敗、ベルはあばら骨痛で欠場
11/11 vs. Grizzlies ○ 96-87 2-5 BELL 開幕1勝5敗の悪夢が終わる
11/17 vs. 76ers ○ 106-94 3-5 NASH、JaJ ナッシュは背中痛で欠場
11/18 @ Jazz ● 117-120
  (OT)
3-6 NASH  
11/20 @ Warriors ○ 113-110 4-6    
11/22 vs. Hornets ○ 92-83 5-6    
11/24 vs. Nets ○ 99-93 6-6 LB  
11/26 @ Trail Blazers ○ 119-101 7-6 LB ディビジョン最下位脱出
11/29 vs. Rockets ○ 102-91 8-6 JaJ  
12/1 vs. Bucks ○ 122-116 9-6 DIAW  
12/5 vs. Kings ○ 127-102 10-6    
12/7 @ Nets ○ 161-157
  (OT)
11-6   「ナッシュ vs. キッド」のダブル・オーバータイム
12/8 @ Celtics ○ 116-111 12-6    
12/10 @ Bobcats ○ 114-84 13-6    
12/11 @ Magic ○ 103-89 14-6    
12/13 @ Heat ○ 99-89 15-6   ディビジョン首位へ
12/15 vs. Warriors ○ 105-101 16-6    
12/16 @ Kings ○ 105-98 17-6    
12/19 vs. Raptors ○ 115-98 18-6   フランチャイズ連勝記録更新(15連勝)
12/22 vs. Wizards ● 139-144
  (OT)
18-7 JaJ  
12/26 vs. Trail Blazers ○ 110-87 19-7    
12/28 @ Mavericks ● 99-101 19-8 JaJ 残り1.3秒でノビツキーにやられた
12/29 vs. Knicks ○ 108-86 20-8    
12/31 @ Pistons ○ 108-101 21-8 JaJ この頃まで、ジョーンズは戦術的に起用されない試合があった
1/2 @ Bulls ○ 97-96 22-8   残り5秒でバルボッサが勝ち越しの3ポイント
1/3 @ Raptors ○ 100-98 23-8    
1/5 vs. Heat ○ 108-80 24-8 BELL ベルは前戦で相手を蹴って出場停止
1/7 vs. Warriors ○ 128-105 25-8    
1/9 vs. Supersonics ○ 113-102 26-8    
1/11 vs. Cavaliers ○ 109-90 27-8    
1/13 vs. Magic ○ 107-101 28-8    
1/15 @ Grizzlies ○ 137-122 29-8    
1/17 @ Rockets ○ 100-91 30-8 THOMAS 前戦でトーマスが左ひじを痛め、長期離脱
1/19 vs. Trail Blazers ○ 106-101 31-8 THOMAS  
1/21 vs. Timberwolves ○ 131-102 32-8 THOMAS  
1/23 @ Wizards ○ 127-105 33-8 THOMAS  
1/24 @ Knicks ○ 112-107 34-8 THOMAS  
1/26 @ Bucks ○ 98-90 35-8 THOMAS  
1/28 @ Cavaliers ○ 115-100 36-8 THOMAS 連勝はここまで(17連勝)
1/29 @ Timberwolves ● 112-121 36-9 THOMAS この時点でダラスの勝率に並んでいたが・・・
2/1 vs. Spurs ○ 103-87 37-9 THOMAS ディフェンスでスパーズに勝利
2/3 vs. Jazz ● 105-108 37-10 THOMAS、BELL  
2/5 @ Nuggets ○ 113-108 38-10 THOMAS 試合中にナッシュが肩の炎症で離脱
2/6 @ Trail Blazers ○ 109-102
  (OT)
39-10 THOMAS、NASH ナッシュはオールスターを辞退し、オールスター明けまで欠場
2/9 vs. Hawks ● 111-120 39-11 THOMAS、NASH  
2/11 vs. Bulls ● 103-116 39-12 THOMAS、DIAW、NASH ディアウは背中痛で欠場
2/14 @ Supersonics ● 90-114 39-13 THOMAS、DIAW、NASH ナッシュ不在で3連敗
2/20 @ Clippers ○ 115-90 40-13 DIAW オールスター後にナッシュ、トーマス復帰
2/21 vs. Celtics ○ 118-108 41-13 DIAW  
2/23 @ Timberwolves ○ 116-104 42-13 DIAW  
2/25 @ Hawks ○ 115-106 43-13 DIAW ディアウ復帰するも、次戦より再び欠場
2/27 @ Pacers ○ 103-92 44-13    
2/28 @ 76ers ● 94-99 44-14 DIAW、MARION 全ての東地区遠征修了(15勝1敗)
3/2 vs. Pacers ○ 115-90 45-14 DIAW、MARION  
3/4 vs. Lakers ○ 99-94 46-14 DIAW  
3/7 vs. Bobcats ○ 115-106
  (OT)
47-14    
3/9 vs. Hornets ○ 104-103 48-14    
3/12 vs. Rockets ○ 103-82 49-14    
3/14 @ Mavericks ○ 129-127
  (OT)
50-14   ナッシュの3ポイントで延長に持ち込み、ダラスで勝利
3/16 vs. Pistons ● 83-105 50-15    
3/17 @ Nuggets ● 107-131 50-16   ダラス戦で燃え尽きたか連敗
3/20 vs. Timberwolves ○ 108-90 51-16    
3/22 vs. Kings ○ 118-100 52-16    
3/25 @ Kings ● 100-107 52-17    
3/26 vs. Grizzlies ○ 105-87 53-17   パシフィック・ディビジョン優勝
3/29 @ Warriors ● 119-124 53-18   ここと17日のキングス戦がもったいなかった
3/30 vs. Nuggets ○ 125-108 54-18    
4/1 vs. Mavericks ○ 126-104 55-18 THOMAS ダラスを圧倒
4/3 @ Grizzlies ○ 116-111 56-18    
4/5 @ Spurs ● 85-92 56-19   スパーズのディフェンスの前に屈する
4/6 @ Hornets ○ 103-95 57-19    
4/8 @ Lakers ○ 115-107 58-19    
4/11 vs. Supersonics ○ 109-91 59-19    
4/13 vs. Lakers ○ 93-85 60-19    
4/14 @ Jazz ○ 126-98 61-19   意地の5連勝、翌日にスパーズが破れ第2シード確保
4/16 @ Rockets ● 117-120 61-20   ここからは消化試合
4/17 vs. Clippers ● 99-103 61-21   61勝でシーズン終了

(2)勝率と貯金(勝ち数と負け数の差)の推移

 

(3)チーム記録

オフェンス系 得点 1位 110.2
FG% 1位 49.4%
3P−FG% 1位 39.9%
FT% 1位 80.8%
アシスト数 1位 25.8
ディフェンス系 リバウンド 19位 40.5
ブロック 14位 4.8
スチール 26位 6.7
オフェンス5冠達成!

(4)個人記録

(5)総評

大きく分けると、5つの時期に分かれる
(1) 開幕
〜11月18日
3勝6敗 プレシーズンに欧州遠征があり、調整不足でシーズン突入した。目を覆う結果に、先行きが不安だった時期。
(2) 11月20日
〜1月28日
33勝2敗 アマレの状態が徐々に良くなるのと連動して、15連勝&17連勝。一時は勝率8割を超えた。
(3) 1月29日
〜2月14日
3勝5敗 オールスター前にナッシュ離脱などで負けが混む。ダラスとのゲーム差が離れていくのは辛かったが、ナッシュの回復が優先なので我慢。
(4) 2月20日
〜3月14日
11勝1敗 ナッシュが戻り再び走り出す。敵地でマブスを破ったのがハイライト。
(5) 3月16日
〜4月17日
11勝7敗 厳しい日程やディアウの不調などで調子を落とす。スパーズに追いつかれるかと気をもんだが、土壇場の5連勝で逃げ切る。
悪くないレギュラー・シーズンだったが、所詮レギュラー・シーズン。今シーズンの評価は、これからのプレイオフ次第だ。ナッシュは言った「これから『本当のシーズン』が始まる」。

2007/4/16 @ Houston L 117-120 (61-20)
2007/4/17 vs LA Clippers L 99-103 (61-21)

レギュラーシーズン終了

消化試合2試合は敗退。「1回戦のホームコート・アドバンテージを狙うロケッツ」、「プレイオフ瀬戸際のクリッパーズ」とはモチベーションが違いすぎた。

主力を休ませずに、いつもどおりの8名ローテーション。試合勘を鈍らせないための判断であろう。逆に言うと、大きな怪我を抱えた選手がいないと言うこと。


2007/4/6 @ New Orleans W 103-95 (57-19)
2007/4/8 @ LA Lakers W 115-107 (58-19)
2007/4/11 vs Seattle W 109-91 (59-19)
2007/4/13 vs LA Lakers W 93-85 (60-19)
2007/4/14 @ Utah W 126-98 (61-19)

第2シード死守

スパーズが敗れ、プレイオフ第2シードが確定した。

4月5日にスパーズに敗れた時点で、スパーズとのゲーム差はわずか2。好調スパーズに追いつかれるのを危惧したが、その後全勝して逃げ切った。この10日間はハラハラしっぱなし。試合結果に一喜一憂するのは、日曜(現地)のプレイオフ開幕まで小休止。

残り2試合(ロケッツ、クリッパーズの連戦)は消化試合となり、レギュラー・シーズンの疲れを癒せられる。

結局、4月はスパーズ戦しか負けていない。好調とは言いがたい内容だが、苦しみながらも結果を出している。14日は苦手のジャズを圧倒した。ジャズ戦全敗を避けるとともに、これでリーグ全チームから勝利。負け越したのはスパーズ(1勝2敗)、ジャズ(1勝3敗)だけだ。

プレイオフ1回戦、相手はまだ決まっていない。


2007/3/29 @ Golden State L 119-124 (53-18)
2007/3/30 vs Denver W 125-108 (54-18)
2007/4/1 vs Dallas W 126-104 (55-18)
2007/4/3 @ Memphis W 116-111 (56-18)
2007/4/5 @ San Antonio L 85-92 (56-19
)

明暗

西地区3強対決で明暗を分けた。

ダラス戦はフィールドゴール確率が64.8%。華麗なパス回しでオープンな選手を探し、面白いようにシュートが入り大勝した。

それに対し、スパーズ戦はわずか38.6%で今シーズン最悪。固いディフェンスを前に、自分達のリズムが作れずに負けた。

これでスパーズとの差は2ゲームに縮まった。残り試合は共に7試合。同率では直接対決(1勝2敗)で劣っているため、プレイオフ第2シードを確保するためには勝率で上回る必要がある。第2シードへのマジックは6、レギュラーシーズンは最後まで気が抜けない。


2007/3/16 vs Detroit L 83-105 (50-15)
2007/3/17 @ Denver L 107-131 (50-16)
2007/3/20 vs Minnesota W 108-90 (51-16)
2007/3/22 vs Sacramento W 118-100 (52-16)
2007/3/25 @ Sacramento L 100-107 (52-17)
2007/3/26 vs Memphis W 105-87 (53-17)

試行錯誤

デトロイト戦はBS中継で見たが酷かった。シーズン最多のターンノーバー(22個)を連発する選手も酷かったが、トラベリングの笛を吹きまくるレフリーも酷かった。リズムに全く乗れず、3ポイント成功はわずか2本。テクニカル・ファールを出さないように、アマレが我慢している姿が見れたのだけが収穫だった。

次のデンバー戦も敗れ、マブスとの首位争いは終戦。これでダントーニは頭をプレイオフに切り変え、いろいろと試行錯誤している。

まず最初に手を付けたのはジャレン・ローズ。デンバー戦から、ローズを起用。プレイオフに向けて、ローズをローテーションに入れるかどうかのオーディションを始めた。このオーディションは不合格だったようだ。ローズはウルブス戦、ホームのキングス戦(3/22)でまずまずの数字を残したが、アウェイのキングス戦(3/25)で0得点。次にグリズリーズ戦は起用されなかった。ローズのオフェンスより、ジェームズ・ジョーンズのディフェンス/リバウンドをダントーニは評価しており、ダントーニの8人ローテーションにローズは入ることができなかったようだ。

先発もいじった。怪我明けで調子の出ないディアウに変えて、ウルブス戦からバルボーサを先発に起用したのだ。バルボーサのスピードで、チームのテンポを取り戻すのも狙いだった。ウルブス戦、ホームのキングス戦(3/22)と連勝したが、3ポイント%が低く決して内容は良くなかった。結局、アウェイのキングス戦(3/25)からディアウ先発に戻し、このキングス戦を落としている。ディアウのサイズとアシストはプレイオフに不可欠。ディアウの調子を残り12試合で整えていくのが課題である。

パシフィック・ディビジョン優勝は決まったものの、気がつくと、スパーズに3ゲーム差に迫られている。チームの調子はいまひとつ。ダントーニの悩みはつきない。


2006/3/14 @ Dallas W 129-127 (50-14)

あきらめない

会社で結果を知った。歓喜で叫びたいのをぐっと抑え、机の下でこぶしを握り締めた。

3Qの16点差から追い上げたが、4Q残り32秒でも6点ビハインド。敗色濃厚の中、ここからナッシュが「MVPとは何か」を体言した。ファール・ゲームでマブスがフリースローを落とす間に、ナッシュはレイアップ/フリースローで5点。最後は残り2秒で3ポイントを決めて、マブスをオーバータイムに引きずりこんだ。
最初のオーバータイムは、逆にテリーの3ポイントで追いつかれ、ダブル・オーバータイムへ。
最後は、同点を狙うノビツキーをマリオンが守りきり、壮絶な試合は幕を閉じた。ノビツキーはバランスを崩して最後のシュートを放ち、コートに倒れこんだ。そのノビツキーの倒れた姿は、58分にもおよぶタフな試合を象徴しているように見えた。

マブスはホーム・コートで23試合ぶりに敗れ、11月8日以来の連敗。マブスとのゲーム差は2.5ゲームに縮まり、マブスの背中がようやく見えた。それでも圧倒的にマブスが有利なことには変わりない。ホーム・コートアドバンテージを得るには、仮にサンズが残り18試合を全勝したとしても、マブスに残り19試合で4敗してもらう必要がある。

でもあきらめてはいけない。直接対決を1戦残しているし、彼らは誰一人あきらめていない。


2006/3/12 vs Houston W 103-82 (49-14)

仕上がった

ロケッツの両エースを完全に抑え、仮想プレイオフ週間の第一関門を突破。

マグレディのFG%は29%(8/28)、ヤオに至っては11%(1/9)。ベル/マリオンがマグレディを、アマレ/カートがヤオを黙らせた。

バルボーサは5つの3ポイントを決めて、キャリア・ハイ(タイ記録)の32得点。ここ3試合で32得点を2度記録している。

ここ数試合、ピリッとしない勝ち方をしてきたが、大一番を前にチーム状態を仕上げてきた。次戦はアウェイのマブス戦。これまでマブス戦は2戦2敗。ここで負けたら、もう言い訳は効かない。この試合に今シーズンの命運をかける。


2006/3/2 vs Indiana W 115-90 (45-14)
2006/3/4 vs LA Lakers W 99-94 (46-14)
2006/3/7 vs Charlotte W 115-106 (47-14)
2006/3/9 vs New Orleans W 104-103 (48-14)

テクニカル・ファール

4連勝でオールスター後は9勝1敗。勝ち星は重ねているが、試合内容は良くない。ボブキャッツ戦はオーバータイムに持ち込まれたし、ホーネッツ戦も危うく負けるところだった。

ボブキャッツ戦では、アマレのテクニカル・ファール問題も浮上した。

ボブキャッツ戦、アマレはテクニカル・ファールを2つうけて退場した。今シーズンのテクニカル・ファールは通算14個。あと2個で1試合の出場停止となり、その後も「2個ごとに1試合の出場停止」となる。これからは、BOX SCOREのテクニカル・ファールの欄もチェックしないといけない。

悪い話ばかりではない、ボブキャッツ戦からディアウが再復帰して全員揃った。

次戦から仮想プレイオフが開幕。対戦相手はロケッツ、マーベリックス、ピストンズ、ナゲッツ。アウェイのマブス戦を含む1週間を前に、だんだん緊張してきた。


2006/2/27 @ Indiana W 103-92 (44-13)
2006/2/28 @ Philadelphia L 94-99 (44-14)

満身創痍

28日のシクサーズ戦で東地区でのアウェイ・ゲームは全て終了。最終戦(シクサーズ戦)の1敗のみで、今シーズンの東地区遠征を終えた(15勝1敗)。

仮にシクサーズ戦で勝利していれば、相手地区(サンズにとっては東地区)のアウェイ・ゲーム全勝で、リーグ史上発の快挙となるところだった。過去の記録は82−83シーズンにシクサーズが記録した11勝1敗。当時シクサーズのPGは、現シクサーズHC(ヘッドコーチ)のモーリス・チークス。このチームにはサンズAC(アシスタントコーチ)のアイバローニも在籍していた。このシーズンのシクサーズはNBAファイナルを制している。

シクサーズに苦杯をなめたのは、マリオン欠場が一因。シーズンも終盤に差し掛かり、チームは満身創痍である。

最近の怪我を列挙してみただけでもこの状況(3/14現在)。皆勤賞はアマレのみとなった。


2007/2/20 @ LA Clippers W 115-90 (40-13)
2007/2/21 vs Boston W 118-108 (41-13)
2007/2/23 @ Minnesota W 116-104 (42-13)
2007/2/25 @ Atlanta W 115-106 (43-13)

安堵

初戦のクリッパーズ戦、結果を見てほっと安堵した。ナッシュ不在によるオールスター前の3連敗。「ナッシュが戻れば勝てる」との想いが大半を占めるものの、心の片隅に「ナッシュが戻っても勝てなかったら・・」という一抹の不安があった。そんな杞憂を吹き飛ばす4連勝。

ナッシュだけでなく、カート・トーマスも1ヶ月振りに戦列復帰。カートが戻りディフェンスに芯が通った。復帰が遅れているディアウも今月中には戻る模様。

アマレはホークス戦で「43点、16リバウンド、6アシスト、3ブロック」を記録。2月の平均は「28.8点、12.6リバウンド」、12月/1月の「20.2点、9.5リバウンド」より大幅に伸ばし、アンストッパブルの域に突入した。

バルボーサは勝負どころで3ポイントを決めている。セルティックス戦では残り15分で6/7(7投して6本成功)、ウルブス戦の4Qでは4/5。ここ9試合、バルボーサの3ポイントは64%(34/53)の高確率を残している。

全てがよい方向に動き始めた。トレード・デットラインも過ぎ、もう選手の変動はない。この14人で歴史に名前を残す。


凱旋帰国

オールスターが終わった。サンズからのエントリはナッシュ、マリオン、アマレのBIG3.ナッシュはスキル・チャンレンジにも出場予定だったが、肩の負傷のためいずれも出場辞退。また、ウエストのコーチとしてダントーニHCならびに3アシスタントコーチが出場した。

結果はウエストの圧勝。オールスター史上最多となる52アシストを数えたところに、ダントーニらしさを垣間見せた。

今日の主役はマリオン。フランチャイズ・チームがないラスベガスで開催されたため、地元UNLV(ネバダ大学ラスベガス校)出身のマリオンがホスト的な役割を務めた。会場のトーマス&マック・センターはUNLVのホームコート。マリオンにとっては凱旋帰国となった。試合でもダンクを連発。アマレにもいいアシストを決めたし、マリオンらしいスチールも見せた(18点、8リバウンド、4アシスト、2スチール)。

アマレも29点、9リバウンド、2ブロック。あと5分長くプレイタイムをもらえれば、MVPも夢ではなかった。

オールスター前に続いた連敗の鬱憤(うっぷん)はこれで解消。火曜から再びエンジンをかける、あとはこのまま6月までノンストップ。


2007/2/6 @ Portland W 109-102 (OT) (39-10)
2007/2/9 vs Atlanta L 111-120 (39-11)

2007/2/11 vs Chicago L 103-116 (39-12)
2007/2/14 @ Seattle L 90-114 (39-13)

目論見どおりと想定外

ナッシュのオールスター辞退が決まり、ナッシュに2週間の休暇を与えられたのは目論見どおり。

ただ、シカゴ戦からディアウまで欠場したのは想定外だった。チームのアシスト・リーダ2人を欠き、チームの状態は最悪。ブルズはともかく、ソニックスにも惨敗して3連敗。マブスとのゲーム差4でオールスターを迎えた。

マブスに離されたのは痛いが、今が今シーズンの底値。オールスター明けからナッシュ、ディアウ、そしてカート・トーマスが戻る。

アナリストは「マブスに追いつくには、サンズは二桁連勝がもう1回必要」と言っている。残り30試合、笑っているのはどちだだ?


2007/2/5 @ Denver W 113-108 (38-10)

ナッシュ離脱

試合内容はどうでもいい。ナッシュが倒れた・・・。

数日前からの肩の炎症がとうとう限界に来た。2Q残り1分、痛みに耐えかねたナッシュはコートを去った。

右肩が腫れて、肩から首にかけて痙攣(けいれん)をおこしている。翌日のブレイザース戦の欠場は確実。

ナッシュの欠場がどこまで長引くかは不明だが、万全でプレイオフに臨む為に、ナッシュしばらく休むべきだ。オールスターも休ませて、オールスター明けの復帰がいいだろう。

オールスターまでは比較的楽な日程が続く。ここを残りのメンバで乗り切れれば、チームの底上げも実現する。ナッシュ離脱のマイナスをプラスに変えればいい。


2007/2/3 vs Utah L 105-108 (37-10)

ミスマッチ

ブーザー不在にも関わらずジャズには勝てない。

ディフェンス面で3点の敗因がある。1つ目の敗因はベルの欠場。ベルは左ひざの炎症でスパーズ戦途中から欠場している。2つ目の敗因はマリオンのファール・アウト。8シーズンして過去3回しかしていないファール・アウトで、マリオンは終盤コートにいなかった。ディフェンスの要であるベル/マリオンが不在では苦しい。

そして3つ目の敗因はミスマッチだ。この試合、最終局面でジャズのオクールに2本決められて敗れている。ハイライト映像を見て目を疑った、オクールにマッチアップしていたのは2度ともバルボーサだったのだ。その身長差たるや20センチ、このミスマッチは大きい。

残るジャス戦はアウェイ(4/14)の1回のみ。ワンチャンスでリベンジするしかない。


2007/2/1 vs San Antonio W 103-87 (37-9)

宿敵

スパーズとは、ここ3シーズンで3勝11敗。あえて言葉を定義するのなら、マブスは「ライバル」で、スパーズは「宿敵」だと思っている。その宿敵スパーズに勝ち、今シーズンWEST4強(マブス、スパーズ、ジャズ)から初勝利。

スパーズのFGを39%に抑えたディフェンスが勝因。向こうのポポビッチHCも「サンズは前よりディフェンスが良くなった」と認めている。今シーズン最高の勝利は格別だった。

【おまけ】面白いデータを2つ見たので紹介する。

W受賞

1月の成績は15勝1敗。15勝は1月のリーグ首位タイ記録。そして、ダントーニHCがコーチ・オブ・ザ・マンス(月間最優秀コーチ)、ナッシュがプレイヤー・オブ・ザ・マンス(月間最優秀選手)に選ばれた。

ナッシュの1月は13.0アシスト、18.0点、3.5リバウンド。1ヶ月208アシストは、95年にストックトンが記録して以来の数字。キャブス戦では1試合21アシストを記録した。

リーグのアシスト記録は30、スコット・スカイルズ(現ブルズHC、元サンズHC)が現役時代に記録している。記録だけ狙えば、この記録を超えることも可能だろう。でもナッシュは記録には興味がない。彼が見ているのはチャンピオン・リングだけ。


2007/1/23 @ Washington W 127-105 (33-8)
2007/1/24 @ New York W 112-107 (34-8)
2007/1/26 @ Milwaukee W 98-90 (35-8)
2007/1/28 @ Cleveland W 115-100 (36-8)
2007/1/29 @ Minnesota L 112-121 (36-9)

EYES ON THE PRIZE

ロード5連戦。最終戦で連勝は途絶えたが、マブスの勝率に追いついた。

気合の入れ方でチームの出来が変わっている。気合が入っていたのはEAST強豪のウィザーズ戦とキャブス戦。特にウィザーズ戦は12月に負けていたこともあり、高い集中力を見せた。FG%は61%、2ポイントに限れば76%でリーグ史上2位の高確率。敵地で先月の借りをきっちりと返した。

逆に気合が入っていなかったのは、ニックス戦とバックス戦。下位チーム相手にモチベーションが低く、マーブリーを欠くニックス、レッドを欠くバックスに手を焼いている。

ウルブスは弱いチームではないので、相手をなめていた訳ではなかろう。敗因は2つ。1つ目は「疲労」。7日で5試合の日程の最終戦、選手は疲れきっていた。2つ目は「相手エースの爆発」、44点を挙げたガーネットを止められなかった。先月のウィザーズ戦(12/22)でもアリーナスに54点やられて敗れている。爆発力があるエースを持つ、レイカーズ、ロケッツ、ナゲッツあたりは今後も要注意だ。

積み上げた連勝は17個。12月のチーム記録(15連勝)を超えて、リーグ史上7位の連勝記録だった。やっとマブスに追いついた。

連勝を重ね、何かとてつもないものを見ているような心境。自分の中で「期待」が「確信」に近づいている。今年のチームのキャッチ・フレーズは「EYES ON THE PRIZE」。チームもファンも1点しか見ていない。


2007/1/21 vs Minnesota W 131-102 (32-8)

験担ぎ(げんかつぎ)

ガーネットが出場停止だったこともあり快勝。

翌日にナッシュはプレイヤー・オブ・ザ・ウィークに選ばれた。そのナッシュが無精ひげをはやしている。連勝の験担ぎ(げんかつぎ)で、負けるまで剃らないそうだ。

次戦からロード5連戦開始。ロード5連戦は12月初旬につづき2度目(今シーズンはこれで最後)。苦手のウィザーズ、キャブスが含まれているが、12月と同様に全勝でいきたい。

Tue 23 @ Washington
Wed 24 @ New York
Fri 26 @ Milwaukee
Sun 28 @ Cleveland
Mon 29 @ Minnesota

2007/1/17 @ Houston W 100-91 (30-8)
2007/1/19 vs Portland W 106-101 (31-8)

我慢比べ

「ヤオとT-MAC抜きのロケッツ」と「勝率4割以下のブレイザーズ」に苦労しつつも勝利。

これで12連勝。だが、15連勝しても12連勝してもマーベリックスの勝率を抜けない。

リーグ1位 マーベリックス 33勝8敗(0.805) 11月9日以降わずか4敗
リーグ2位 サンズ 31勝8敗(0.795) 11月9日以降わずか4敗
(11月20日以降わずか2敗)

開幕当初つまづいたのも一緒、そして両チームとも11月中旬からほとんど負けていないのだ。マブスもうちと同様に、2桁連勝を2度している。向こうも「あっちもよくやるよ」というのが実感だろう。

我慢比べは続く。


2007/1/15 @ Memphis W 137-122 (29-8)

カート離脱

10連勝は良かったが、1Qに怪我でカート・トーマスが戦列を離れた。

左ひじを痛め、復帰まで4〜6週間かかる。カートの離脱は痛い。急に負けが混むことはないだろうが、ダラスとの「勝率8割レベルの首位争い」には影響を与える。プレイオフに間に合うのは救いだ。

8人ローテーションの1角が欠けて、ダントーニHCはバーク、ジュメイン・ジョーンズ、バンクスの起用を考えている。状況によって大(バーク)、中(JU.ジョーンズ)、小(バンクス)と使い分けるそうだ。


ディアウのアシスト

ダントーニHCによると、ディアウは「味方がこれからオープンになるか、ならないか」を嗅ぎ分ける目を持っているそうだ。また、「この能力は人に教えられるものではなく、生まれ持った才能だ」とも語っている。

ディアウのアシストは平均5.4本。PF/Cではリーグ首位である。昨シーズンは6.2本なので、このままいけば「2シーズン連続5アシスト以上」となる。これは簡単な数字ではない。5アシスト以上を3シーズン以上記録したビックマン(PF/C)となると、ガーネット(6回)、チェンバレン(4回)、ジャバー(3回)とすごい名前が並ぶ。

「ディアウから放たれたパスを、マリオンがきめるアリー・ウープ・ダンク」、このプレイが一番好きだ。


2007/1/9 vs Seattle W 113-102 (26-8)
2007/1/11 vs Cleveland W 109-90 (27-8)
2007/1/13 vs Orland W 107-101 (28-8)

歴史の目撃者

5試合連続のホーム・ゲームに全て勝ち9連勝。1月の後半はアウェイが中心となる。9試合中7試合がアウェイで、EAST中心のアウェイ5連戦も含まれている。

キャブス戦、ナッシュはわずか30分で21アシストを記録した。20アシスト目は3Q残り4分、4Qも出てればNBA記録の30アシストを破る勢いだった。20アシスト以上は12月5日のキングス戦に続き、今シーズン2度目。1シーズンに20アシスト以上を複数回記録するのは、1997-98シーズンのエイブリー・ジョンソン(現マブスHC)以来。

ナッシュは今シーズンも驚異的な数字を残している。

  MPG FG% 3p% APG PPG
2004-05 34.3 .502 .431 11.5 15.5
2005-06 35.4 .512 .439 10.5 18.8
2006-07
(現時点)
35.8 .527 .500 11.2 19.7

アシストはもちろんリーグ首位、2位(キッド)に2ポイント近くの差をつけている。特筆すべきは得点関連、19.7点は得点でもチーム・リーダーだ。3p%はリーグ3位だし、FG%はPGが出す数字ではない(ヤオ・ミンよりFG%が高い)。

私達は歴史の目撃者だ。


2007/1/5 vs Miami W 108-80 (24-8)
2007/1/7 vs Golden State W 128-105 (25-8)

旧ボール

1月1日よりボールが変わった。今シーズン導入の新ボール(マイクロファイバー製)から、昨シーズンまでの旧ボール(皮製)に戻したのだ。

新ボールの評判は人により様々だった。シャックなどは酷評していたが、新ボールを支持をする選手もいた。サンズの中では、ナッシュ、ベル、アマレが新ボールを気に入っていた。

12月と1月の数字を比較してみる。

  FG% 3P% FT%
12月(15試合) .509 .403 .839
1月(4試合) .470 .400 .788

1月はまだ4試合しかデータがないので、参考値として見て欲しい。FG%とFT%が数字を下げ、3P%は変化がない。

選手によっても差がでている。

↓:12月よりシュート確率悪化 ナッシュ、ベル、マリオン、アマレ、トーマス
↑:12月よりシュート確率良化 ディアウ、バルボーサ、ジェームズ・ジョーンズ、バンクス

特にジェームズ・ジョーンズとバンクスは、「使い慣れた旧ボール」に戻ったことで生き返った。この二人が計算できるとローテーションが楽になる。

  ヒート戦 ウォーリアーズ戦
ジェームズ・ジョーンズ 20分、10点、FG(3/6) 26分、25点、FG(9/15)
バンクス 25分、13点、FG(5/8) 6分、6点、FG(3/5)

旧ボールに変わったことの影響は引き続き注目したい。「ナッシュのFG%が戻るか?」が最大の焦点だ。

※ヒート戦にベルが出ていないのは、ラプターズ戦でAndrea Bargnaniを蹴ったことによる出場停止のため。


2007/1/2 @ Chicago W 97-96 (22-8)
2007/1/3 @ Toronto W 100-98 (23-8)

この日を待っていた

アウェイ2連戦、両試合とも接戦をものにしている。

ブルズ戦で試合を決めたのはバルボーサ。

2点ビハインドで試合は残り5秒。迫るベン・ゴードンをかわして、勝ち越しの3ポイントを決める。最後のベン・ゴードンのプレイもきっちりディフェンスして終わらせた。

チーム・メイトにもみくちゃにされて祝福されるバルボーサの姿が微笑ましい。チーム最年少、先輩達に可愛がられている様子がよく分かる。

ベンチから平均16点挙げる能力は疑いの余地はない。彼に足りなかったのは、メンタル面での勝負強さだ。そんな彼に経験を積ませるために、これまでもたびたび最後のボールをバルボーサに託してきた。11/18のジャズ戦など、バルボーサが決めきれずに負けた試合もある。

とうとう結果を出した。チームもファンも、この日を待っていた。バルボーサは階段を一つ上り、チームは大きな武器を手にした。


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