Suns News サンズ最新情報
(2007年6月〜12月)

 ※日付は特に明記がなければ現地時間で
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ESPN Power Rankings (Week 9) 22勝9敗

今週 前週 コメント
3位 (4位) ランキングを下げると予想していたが、逆に1ランクアップで驚いた。ESPNによると「ファンはパニックになってるけど、31試合でアウェイが19試合もあったんだから、いい面も見てあげなきゃ」とのこと。ESPNになぐさめられた。

2007/12/27 @ LA Clippers W 108-88 (20-9)
2007/12/28 vs LA Clippers W 94-88 (21-9)
2007/12/30 @ Sacramento W 117-102 (22-9)

アマレ次第

そろそろ、アマレを糾弾しなければならない。開幕前に手術を行い、「リハビリ中」ということで甘い評価をしていたが、もう我慢できない。

アマレに求められるのは「20点、10リバウンド」、最低でもこの数字はクリアしてもらわないといけないが、レイカーズ戦までの10試合でクリアできたのは1試合(ラプターズ戦)のみ。リバウンドがリーグ最低レベルなのは、アマレが仕事をしていないからだ。

インサイドでバイナムに好きなようにやられたレイカーズ戦後、アマレに非難が集中した。チーム内でも話し合いが行われたのであろう、翌クリッパーズ戦から変化が見えた。

試合開始直後、サンズの攻撃はアマレ一辺倒。ダントーニは試合後に「意図したものではない」ととぼけたが、意図的であるのは明白。2分間で8点、2ブロックをあげて、最終的にはわずか27分で30点、15リバウンド。

この3試合でいずれも「20点、10リバウンド」をクリアし、平均29.7点、14.0リバウンド。組み易い相手だったこともあるが、積極性が出てきたのは評価できる。また、ディフェンスに開眼したようで、ビックマン(ケイマン、ブラット・ミラー)相手のディフェンスに本人も満足している模様。

いい形で12月を終えたアマレ、来年はいい年にしよう。


2007/12/25 @ LA Lakers L 115-122 (19-9)

もはやエリートチームではない

クリスマス休暇で全米中継が行われる中、ここ8試合で5敗目を喫した。そろそろ認識を改める必要がある。サンズはもはやエリートチームではない。

昨シーズンの開幕時を除き、ナッシュがいるのにこれほど負けが混むのは記憶にない。カンファレンス首位はおろか、レイカーズの1ゲーム差に追いつかれディビジョン首位さえも怪しくなってきた。

サンズは強豪チームではあるが、エリートチームではなくなった。なにかを変えなくてはいけない。


ESPN Power Rankings (Week 8) 19勝8敗

4位(前週4位) : 『ロード勝利数』が『ホーム敗戦数』より8試合多いのが評価されている模様

2007/12/22 vs Toronto W 122-103 (19-8)


ESPN Power Rankings (Week 7) 17勝7敗 ※ホーネッツ戦まで

4位(前週4位) : チームに集中力がないとナッシュは怒っている

2007/12/15 @ New Orleans L 98-101 (17-7)
2007/12/17 @ San Antonio W 100-95 (18-7)
2007/12/19 @ Dallas L 105-108 (18-8)

中間テスト落第

開幕して1ヵ月半、サンズの完成度をチェックする「中間テスト」として注目したアウェイ3連戦。テストの結果はかんばしくなかった。

スパーズにホーム初黒星をつけたのは良かったが、向こうがトニー・パーカーぬきだったのを忘れてはいけない。厳しい見方をすれば、実質的には3連敗だった。

1Qの集中力のなさが気になる。ホーネッツには30点、マブスには37点を1Qにとられている。ここまでの26試合で、リードされてハーフタイムをむかえたのが11試合。いくら爆発力があるといっても、追いかける展開ばかりでは、全ては勝てない。

リバウンドの得失差(-5.9)はリーグ最下位、失FG%(46.2%)はリーグ24位。ディフェンスの数字の悪さも現状を物語る。頼みのオフェンスもナッシュが不在の時間帯は全く機能していない。マブス戦、ナッシュがいた時間帯は2.5点/分だが、ナッシュがいない時間は1.15点/分しかない。

なにか歯車がかみあっていない。もどかしい。


2007/12/12 vs Utah W 103-98 (17-6)

95%

残り11秒から、ナッシュがフリースローを5本決めて逃げ切った。

ナッシュのフリースロー確率は95%でリーグ2位。キャリア・トータルの89.9%は、マーク・プライス(90.4%)、リック・バリー(90%)に続くNBA歴代3位だ。仮に今シーズンこのままのペースでいけば、シーズン終了時にマーク・プライスの数字に並ぶ。


ESPN Power Rankings (Week 6) 16勝5敗 ※ウルブス戦まで

4位(前週2位) : ウルブス戦を落としたことでダウン

2007/12/08 @ Minnesota L 93-100 (16-5)
2007/12/10 vs Miami L 113-117 (16-6)

取りこぼす余裕はない

絶不調のウルブス、ヒートを相手にまさかの連敗。これでは困る。西地区首位でプレイオフに行くためには、下位チームに取りこぼす余裕はない。


2007/12/04 @ Indiana W 121-117 (14-4)
2007/12/05 @ Toronto W 136-123 (15-4)
2007/12/07 @ Washington W 122-107 (16-4)

熟成

アウェイ5連戦はこれで4連勝。ここ3試合は平均126得点で、今月に入ってから日替わりでスコアリング・リーダーが異なる好循環。開幕1ヶ月にして、オフェンスの熟成度が仕上がってきたようだ。


ESPN Power Rankings (Week 5) 13勝4敗

2位(前週1位) : 2連敗があったものの、マジック戦の勝利で評価を残す

2007/12/02 @ New York W 115-104 (13-4)

輝きを取り戻した

ESPNが「レブロン様級」と評したヒルの活躍で勝利。ヒルのスタッツは「28点、8リバウンド、7アシスト」、往年の輝きを取り戻した。

4Qの頭にヒルの9連続得点+1アシストで11−0のラッシュを見せたのが勝因。特筆すべきなのは、この時間帯にナッシュが不在だったこと。ヒル・マリオン・バルボーサ・ディアウ・スキナーの5人でこの形が作れたのは大きい。ダントーニHCのスキナーへの評価もうなのぼり。元々定評があったディフェンスだけでなく、サンズのアップテンポについていけるオフェンスも評価されている。

インサイドが1枚足らないのは百も承知。今の面子でパフォーマンスを上げることで、ウィークポイントを打ち消すしかない。


2007/11/28 vs Houston L 94-100 (11-4)
2007/11/30 vs Orlando W 110-106 (12-4)

見ごたえがあった

2試合で勝敗の明暗は分かれたが、本格派ビックマンにやられたのは同じ。

 ヤオ(ロケッツ) :31点、13リバウンド
 ハワード(マジック) :30点、23リバウンド

マジック戦はTV中継で見たが、ハワードはやばい。インサイドで持たせたら止められる気配がない、全盛期のシャックを見るよう。

アマレのひざが全快でないことがインサイド不利の理由の1つだが、アマレが完調でも彼らを止めれるかは不安。でもアマレとハワードの対決は見ごたえがあった。今シーズン、マジック戦は2戦2勝で終了。この先マジックと対戦できないのが残念だ。


2007/11/26 @ Golden State L 114-129 (11-3)

前戦までの8連勝を目にし、「11月は残り全勝か」と思っていたところに意外な落とし穴があった。ターンノーバーを20個もしていては勝てない。ウォーリアーズは昨シーズンのプレイオフでマブスを沈めている。同じアップテンポを嗜好するチーム、相手のペースでやってミスをしてはやられてします。ウォーリアーズは要注意。


ESPN Power Rankings (Week 3) 8勝2敗 ※ロケッツ戦まで

1位(前週4位) : ボストン、スパーズに続く3位だと予想していたので驚いた。

ESPN Power Rankings (Week 4) 11勝2敗 ※クリッパーズ戦まで

1位(前週1位) : 8連勝で首位キープ

2007/11/13 vs New York W 113-102 (6-2)
2007/11/15 vs Chicago W 112-102 (7-2)
2007/11/17 @ Houston W 115-105 (8-2)
2007/11/20 @ Sacramento W 100-98 (9-2)
2007/11/21 vs Sacramento W 127-111 (10-2)
2007/11/23 vs LA Clippers W 113-94 (11-2)

これで満足しない

3勝2敗から8連勝で現在カンファレンス首位。対戦相手に恵まれている面もあるが、チーム状態も上向きである。試金石だと考えていたロケッツ戦はマグレディが欠場したが、ヤオはアマレがシャットアウト。キングス戦(21日)では前半だけで80点を挙げ、オフェンス力を見せ付けた。

ブルズ戦はTV中継があり、今シーズンの様子を初めて見れた。印象に残ったのはヒルとアマレ。ヒルはこの試合で24点を挙げて、チームにフィットしたことをアピール。チームメイトと流れるようにコンビネーションを決めるヒル、ヒルのスムーズな動きは美しい。アマレは4Qの勝負どころにファールトラブルで出れず。思わずテレビの前で苦笑。

アマレは膝を悪化させないために30分程度のプレイタイムでリハビリを続けている。ここ6試合中4試合で「20点以上、10リバウンド以上」を出しており、ファール数が多いのを除けば内容は良い。

ベルは足首痛→背中痛で6試合欠場していたが、クリッパーズ戦から復帰した。これで全員揃い、先発(ナッシュ、ベル、ヒル、マリオン、アマレ)+控え(ディアウ、バルボーサ、スキナー、バンクス)の9人ローテーションが完成。スキナー、バンクスの時間帯の完成度を上げていくのが今後の課題である。

開幕11勝2敗はフランチャイズ最高タイの好成績。好材料も並んでおりまだまだいける、これで満足はしない。


ESPN Power Rankings (Week 2)

4位(前週6位) : アウェイ4連戦を3勝1敗で乗り切り評価を戻した

2007/11/10 @ Orlando W 106-96 (5-2)

成長中

ヒート戦でベルが捻挫。幸い症状は軽く「プレイオフなら出てる状態」だそうだ。欠場したベルに替わり先発したバルボーサが爆発。8本のスリーポイントを沈めて、キャリアハイの39点。去年の6thマン賞はまだまだ成長中。

開幕2週間を終えて5勝2敗、まだチーム状態はつかみかねている。17日のロケッツ戦を試金石としたい。


2007/11/06 @ Charlotte W 115-83 (3-1)
2007/11/07 @ Atlanta L 96-105 (3-2)
2007/11/09 @ Miami W 106-101 (4-2)

第3のキャプテン

リーダーは冷静でなければいけない。「熱」でチームを引っ張るのはいいが、熱くなりすぎて我を忘れてはいけない。アマレに足りないのは冷静さも含めた思慮深さだ。テクニカルファールでリーグ首位を争っているようでは駄目だし、怪我の回復具合を過信して欠場していては、チームに迷惑がかかる。そんなアマレが「第3のキャプテン」に任命された。この任命は、本人の自覚をうながす意味が強い。キャプテンとしてふさわしい行動をアマレに求めた結果であろう。

2試合の欠場から復帰したヒート戦、アマレはダブルテクニカルで退場し、キャプテン初戦は前途多難な船出となった。試合は「ナッシュの11連続得点」と「マリオンの24リバウンド」で先輩両キャプテンが救った。

アマレの「熱」は大きな武器。「熱」を失わずに「冷静」を身につければ、アマレもサンズもさらに高いレベルに進められる。アマレのキャプテン修行に期待したい。


ESPN Power Rankings (Week 1)

6位(前週2位) : レイカーズ戦の大敗で、大きく順位を下げた

2007/11/04 vs Cleveland W 103-92 (2-1)

「+/-」

アマレの欠場で先発の出場時間が跳ね上がった。ベル(40分)、マリオン(45分)、ヒル(40分)の酷使で勝利。次戦から「5日で4試合」の東地区遠征。疲労の蓄積が気になる。

今シーズンからBoxscoreのフォーマットが多少変わっている。例えば「BA(ブロックされた数)」が追加になった。注目したいのは、これも追加となった「+/-」だ。「+/-」は、その選手が出場している時間帯の得失点差を示している。

例えば、このキャブス戦のBoxscoreを見てみる。サンズの「+/-」は、ほとんどプラスの数値が並んでいるが、バルボーサ、スキナーが「-1」で、バンクスは「-7」だ。つまり、この3人が出ていた時間帯は劣勢だったということ。バンクスはたった5分の出場で「-7」、バンクスのゲーム・メークではチームが機能しなかったことが分かる。試合の様子が分かるこの数字はありがたいが、バンクスが機能しないのはありがたくない。


2007/11/02 vs LA Lakers L 98-119 (1-1)

模索中

最大33点差をつけられて、屈辱的な惨敗。ナッシュのアシストは3個だけ、アマレのリバウンドに至っては1個しかない。

ヒルの加入により、まだローテーションがうまく回っていないようだ。ソニックス戦の前半で5つ、レイカーズ戦の後半で4つのターンノーバーを犯したナッシュは語っている。

オープンの選手が作れていない。同じスピード、同じリズムで動けていない

怪我人が多いのも原因の一つ。ベル(足首)、ディアウ、スキナー、バルボッサ(いずれもあばら骨)が怪我を抱えている。さらに試合後に、アマレが右ひざの違和感を訴えた。右ひざは10月の頭に内視鏡手術を受けた箇所。プレシーズン後半に復帰してからのオーバーワークが原因と言われている。(アマレは次戦のキャブス戦欠場)

怪我と折り合いをつけながら、新ローテーションを模索する日々が続く。


2007/11/01 @ Seattle W 106-99 (1-0)

胃炎開始

試合中にBoxscoreを注視していて、久々に懐かしい感触を思い出した。レギュラーシーズン開幕と同時に、胃が痛くなる日々が始まったのだ。

最大9点ビハインド、追いつけない差ではないし、相手は格下のソニックス。アウェイなのを差し置いても、そんなに心配するシチュエーションじゃない。それでも、まだ今シーズンの力を掴めていないから、「このまま負けたら」との思いが頭をよぎる。ドキドキしながら、最終スコアを確認すると7点差の勝利。安堵はしたものの満足はない。

バンクスの3ポイントが、たまたま連続成功して拾った試合だ。ナッシュはターンノーバーが多いし(7個)、ベルもバルボーサも3ポイント入らないし・・・、ストレスが溜まる内容。幸先の良い開幕とはいえない。チームの出来を信頼できるようになるには、時間がかかりそうだ。

ヒルのサンズ初戦は、「33分、13点、6リバウンド、5アシスト」こちらは期待どおり。


開幕を前に(2007/10/30)

1日のソニックス戦から2007−08シーズンが開幕。今シーズンはこの面子で迎える。

  先発 ローテーション入り 展開次第
PG ナッシュ(C) バンクス  
SG ベル バルボーサ ストロベリー
SF ヒル ディアウ パイク、タッカー(*)
PF マリオン(C)  
アマレ マークス or スキナー  

 (C):キャプテンはナッシュとマリオン
 (*):開幕時のアクティブリスト(12名)からタッカーは外れた

現時点で、各メディアのパワー・ランキングでは2位または3位にランクされている。(1位はいずれもスパーズ)

ファイナル制覇だけを見てる私にとっては、「楽観も悲観もなし」が今の心境である。「この面子なら必ず優勝できる」なんていう状況はありえないので、楽観はなし。でも、この面子で足らないとも思ってないので、悲観もなし。静かに開幕を迎える。

レギュラー・シーズンから徹底的に行きたい。WEST1位を狙うのはもちろん、スパーズ/マブスにも勝って中身の濃いレギュラー・シーズンにする。「徹底的なシーズン」の第1歩、まず苦手な開幕戦を獲る。


2007/10/26 @ Seattle プレシーズン L 108-121 (5-3)

最終調整

プレシーズン最終戦。アマレが復帰2試合目で、「25分、23点(FG:8/9)、11リバウンド、2ブロック」。これで心配なし。


2007/10/15 vs Utah プレシーズン W 124-101 (2-1)
2007/10/18 @ LA Clippers プレシーズン W 118-97 (3-1)
2007/10/20 @ LA Clippers プレシーズン L 103-110 (3-2)
2007/10/21 @ Charlotte プレシーズン W 98-88 (4-2)
2007/10/25 vs Denver プレシーズン W 116-113 (5-2)

揃い踏み(そろいぶみ)

右膝の内視鏡手術からアマレが復帰、とうとうスターティング・ラインナップが揃った。

ナゲッツ戦の先発は「ナッシュ、ベル、ヒル、マリオン、アマレ」、これが2007年式ベストメンバー。前半は、ターンノーバー連発(16個)で11点ビハインドだったが、3Qに39対15の猛攻であっさり逆転。頼もしい奴らである。

4Qはベンチメンバーで追いつかれるものの、残り3.3秒でストロベリーが勝ち越しの3ポイントを決めて勝利。ストロベリーの勝負強さを見れたのは嬉しい誤算だった。ちなみに、この時コートにいたのは「バンクス、ストロベリー、パイク、タッカー、マークス」、Arizona Republicは「ありえないラインナップ」と表現している。

復帰戦のアマレは「18分、10点(FG 4/5)、6リバウンド」、アリウープ・ダンクも決めて回復振りをアピールした。前戦(ボブキャッツ戦)で背中痛が出たヒルも、30分出場して問題なし。バルボーサは肋骨の怪我で休んでいるが、開幕には間に合う。

24日にRichie Frahmを解雇して、開幕ロースターが確定。プレシーズンも残り1試合を残すだけだ。


2007/10/11 @ Sacramento プレシーズン W 110-99 (1-0)
2007/10/13 vs New Orleans プレシーズン L 106-111 (1-1)

プレシーズン開幕

アマレ不在のため、先発はナッシュ、ベル、ヒル、マリオン、ディアウ。

マリオンは平均18点、16リバウンドで、今年もチームを支えている。注目のヒルは平均14.5点、7リバウンド、1.5アシスト。連携がこなれてくれば、アシストも増えるだろう。

マークス(24.5分)、バンクス(25.5分)と、昨年ローテーション外だった2人にプレイタイムが与えられているのが注目。今年は9人ローテーションで行くとダントーニは言っている。マークスにとっては、スキナーが足の打撲から回復してからが本当の勝負だ。ルーキーはストロベリー(18.5分)、タッカー(9.5分)と明暗が分かれた。

土曜には、Rawle MarshallDoug Thomasがカットされた。プレシーズンは残り5試合、だんだんダントーニの選手起用法が見えてくる。


動向(2007/10/10)

君がいるだけで

トレーニング・キャンプの画像で、微笑むマリオンの姿を見る。君がそこにいてくれるだけで、僕は安堵の思いでいっぱいになる。

トレーニング・キャンプが始まった。キャンプ前に騒がれたマリオンのトレードは実現せず、マリオンは初日から参加している。わだかまりが残っていないはずはないが、そこは双方ともプロフェッショナル。チーム内不和が発端ではないから、時間と勝利が解決してくれるだろう。

他のキャンプ関連の話題をまとめて。

 トレーニング・キャンプ用に、3名(Richie FrahmRawle MarshallDoug Thomas)追加している。3人とも無給でのキャンプ参加。キャンプでもインパクトを残しておらず、キャンプ後の再契約は難しいだろう。

 アマレは2日に右膝の剥離した骨を取り除く手術を行って、リハビリ中。回復は順調で、プレシーズン・ゲームの後半には戻れる見込みである。(2年前のような深刻な話題ではない)

 ルーキーではストロベリーのディフェンスが評判がいい。


動向(2007/9/25)

泥沼

サラリー削減のために、カート・トーマスを泣く泣く放出してから2ヶ月。後任のビックマンがようやく内定した。

狙っていたP.J Brownは引退に傾いており、獲得は望み薄。そこでワークアウトを経て、FAのブライアン・スキナー(Brian Skinner)と契約に合意した(正式契約は後日)。年棒はベテラン最低の1.1百万ドル、ただし条件付で、10月29日までロースターに残れなければ半額しか払われない。

スキナーは98年ドラフト組のベテラン。昨シーズンはバックスで44試合に先発している(4.4点、5.7リバウンド、1.0ブロック)。フリースロー悪(FG%:58%)に代表されるようにオフェンス面では期待できないが、ディフェンスの評価は高い。「センターの控えがマークスしかない」という状況は回避できて、ほっとした。

これでロースターは13人。「今シーズンはこの13人で確定!」と思いたいが、不穏な雰囲気が流れている。マリオンの状況が泥沼だ。

沈静化したと見ていたマリオンのトレードが再熱している。表面化している噂は「ジャズとのキリレンコ案」と「レイカーズとのオドム案」。状況が最悪なのは、マリオンの気持ちがチームを離れつつあることだ。「再三流れるトレードの噂」、そして「開始する気配がない契約延長交渉」、この状況にマリオンは嫌気がさしている。「フェニックスのファンは愛している。でも去る時が来てると思う」と本人は語っている。

トレーニング・キャンプの集合日は月曜日、結論は数日で出る。トレードを撤回して本人と和解するのを切に望む。サンズ以外のユニホームを着ているマリオンは見たくない。


グラントヒル会見(2007/7/11)

グラント・ヒルと契約解禁日の7月11日に正式契約。併せて記者会見が行われた。ヒルの背番号はこれまでと同様に「33」。サンズの「33」は、殿堂入りしているアルバン・アダムスの背番号だが、アダムスがヒルが使うことを了承したそうだ。

カート・トーマス放出(2007/7/20)

ソニックスとのトレードでカート・トーマスを放出した。
(注)今回のトレードで得たドラフト指名権をトレードで放出する際に、8百万ドルの選手を獲得することができる(有効期限1年)
カートの放出で、チームの支出が16百万ドル(約18.6億円)減った。なぜ8百万ドルの選手を放出して、支出が16百万ドル減るか? その答えはラグジャリー・タックスにある。サラリーの合計が、ラグジャリータックス基準額を超えたチームは、超えた分と同じ額を罰金(ラグジャリー・タックス)としてリーグに支払う必要がある。(2007-08シーズンのサラリーキャップは5,563万ドルで、ラグジャリータックス基準額は6,786万5,000ドル)
カート・トーマス放出前後で、サラリーの総額およびラグジャリー・タックス額を計算してみる。
Name 放出前 放出後
1 Shawn Marion 16,440,000 16,440,000
2 Amare Stoudemire 13,762,775 13,762,775
3 Steve Nash 11,375,000 11,375,000
4 Boris Diaw 9,000,000 9,000,000
5 Kurt Thomas 8,091,187 0
6 Leandrinho Barbosa 5,600,000 5,600,000
7 Raja Bell 4,750,000 4,750,000
8 Marcus Banks 3,888,000 3,888,000
9 Grant Hill 1,830,000 1,830,000
10 Eric Piatkowski 1,219,590 1,219,590
11 Alando Tucker 931,920 931,920
(1)サラリー合計 76,888,472 68,797,285
(2)ラグジャリー・タックス
(=(1)−67,865,000)
9,023,472 932,285
総額((1)+(2)) 85,911,944 69,729,570
カートの放出は痛い。しかし、チームの主軸(ナッシュ、マリオン、アマレ、ベル、ディアウ、バルボーサ)を残しつつ、支出を適正にするには仕方ない選択だったとも思う。薄くなったインサイドを補強するために、FAのP.J Brownと交渉している。既にフェニックスを訪問したりと、好感触の部分はあるが、現時点(8/27)でBrownの行き先は未決定。

Seam Marksと再契約(2007/7/24)

昨シーズン終了時に契約満了でFAとなったのは、「Jalen Rose、Jumaine Jones、Sean Marks、Pat Burke」の4人。4人の中で再契約するのはMarksのみの模様。

アシスタント・コーチ追加(2007/7/30)

Jay Humphriesがアシスタント・コーチとなった。選手時代は、ルーキーだった84年から88年までサンズに在籍。サンズでの成績は、294試合、10.8点、6.3アシスト。引退後は、韓国・中国でコーチの経験がある。

D.J. Strawberryと契約(2007/8/27)

ドラフト59位指名のD.J. Strawberryと契約。1年目はルーキー・ミニマム($427,163)で、2年目はチーム・オプション。これで契約選手は12人。

デルネグロがアシスタントGMに(2007/8/28)

Vinny Del NegroのアシスタントGM就任が発表された。カー(Steve Kerr)の右腕となる。

動向(2007/7/5)

グラント・ヒル加入

 FAのグラント・ヒルがサンズに加入することになった。契約はベテラン最低保障の2年 3.8百万ドル。2年目はプレイヤー・オプション。(正式契約は解禁日の11日以降)
 ヒルは契約額よりも「優勝を狙えるチーム」を探していた。サンズを選んだ決め手は、チーム・スタイルが自分にあっていることと、練習がきつくないこと。ひざに爆弾を抱えているヒルにとって、練習が軽いのは多きな要素となる。かねてから交流があったナッシュの勧誘も効果的だった。
 ヒルは2つの役割を期待されている。1つ目はSF(スモール・フォワード)。昨シーズン、PG(ナッシュ)、SG(ベル)、PF(マリオン)、C(アマレ)の4ポジションは不動だったが、残り1枠は流動的だった。4人以外のスタメンを見ると、ディアウ(59試合)、バルボーサ(18試合)、カート・トーマス(13試合)、ジェームス・ジョーンズ(7試合)、バンクス(1試合)となっている。ディアウは、2月の怪我まではスタメンだったが、怪我から復帰後にスタメンに戻れず、SFがしっくりこないままシーズンが終わってしまった。この5つ目の席(SF)にヒルは座ろうとしている。本人はまだまだスタメン志望、ディアウとの椅子取りゲームが始まる。
 ヒルのもう1つの役割は、控えPG(ポイント・ガード)、ゲームの組み立てができるヒルには、アシスト面も期待されている。課題である「ナッシュ不在の時間帯」が、ヒルにより安定すればナッシュの負担が減る。懸案だった「控えPG獲得」が意外なところで解決した。
 私にとって、ヒルはかつてのお気に入り選手。下駄箱にはシグネチャー・モデル(FILA Grant HILL V)が健在だ。当時、ヒルがサンズに来るとは思ってもみなかった。
 ナッシュとヒル、リーグを代表する2つの知性がコートで交わる。そしてチームは、また一つ大人になる。

その他動向


ドラフト(2007/6/28)

そして何も起きなかった

 ガーネットのトレード、ドラフト上位指名権の獲得と、ドラフト前はこの2つの噂で持ちきりだった。そして迎えたドラフト当日、噂はなに一つ実現せず、なにも起きなかった。

(1)ガーネットのトレード →実現せず

 サンズ移籍を希望するガーネットとのトレード。セルティックスやホークスを含めた三角トレード案が複数あったようだが、ドラフト前日には破談。破談になったトレード案では、アマレやマリオンが放出候補になっていた。いずれのトレード案も、あくまで噂であり、サンズ側がどれだけ本気だったかは不明。

(2)ドラフト上位権の獲得 →実現せず

 Corey Brewer、Joakim Noah、Jeff Greenらを指名するために、ドラフト上位指名権の獲得を狙っていた。ボブキャッツの8位指名権との交渉は実現一歩手前まで行ったようだが、「Jason Richardson+α」を提示したウォーリアーズに敗れた。ちなみにサンズが提示した条件は「24位指名権+来年のホークスの1順目指名権+カート・トーマス」。
 個人的にはJoakim Noahが非常に気になっており、むちゃくちゃ獲りたかった。(「カート・トーマスを放出していい」という意味ではない)

(3)ドラフト1順目24位指名 →売却

 イタリア人のSGであるMarco Belinelliを指名することを考えていた。しかし、Belinelliが18位で指名されてしまっため、この24位指名権はブレイザースに3百万ドルで売却

(4)ドラフト1順目29位指名 →Alando Tuckerを指名

 Alando Tuckerを指名。1順目指名は2003年のバルボーサ以来になる。ワークアウトに呼んでおり、Arizona Republicで指名を予想していた選手。NBA Draft.netではJosh Howardに例えられている。

(5)ドラフト2順目59位指名 →DJ Strawberryを指名

 DJ Strawberryを指名。NBA Draft.netでは「シュート力のないKendall Gill」に例えられている。ワークアウトにも呼んでいる。

不安と期待が入り混じって迎えたドラフト。ガーネットが来る期待と、マリオンあるいはアマレが出て行く不安は、両方とも成立しなかった。結局なにも起きず、「感想もない」が本音。現時点で、昨シーズンの中核選手は全くいじっていない。


動向(2007/6/22)

 ドラフト候補を招いたワークアウトを連日実施している。28日のドラフトまで1週間を切り、ドラフト予想(Mock Draft)が花盛りだ。サンズの24位と29位指名も予想されているが、下位指名はあてにならない。だいたい、ドラフト当日にこの24位と29位指名を持っているかどうかも不明だ。ドラフトに向けては、「トレードによる上位指名権の獲得」をチームは画策している。高指名権を得て、フロリダ大のジョアキム・ノア(Joakim Noah)らを指名したいらしい。

 巷でホットな話題は、ケビン・ガーネットのトレードの噂。噂によると、ガーネットの移籍先要望は「天気がよく暖かい場所で、優勝を狙えるチーム」で、サンズの名前が挙がっている。現実性はともかくサンズ側も、交渉の席についたことを認めている。

 憶測で一喜一憂してもしかたない。静観している。


動向(2007/6/17)

 マリオンのトレードの噂が上がっている。マリオンのトレード話は、毎年恒例のことだが、今年は例年になく深刻。議論の論点は「放出されるか?」ではない。今年の論点は、「どうやって放出するか?」だったり、「どうやったら放出しないですむか?」である。

 まず整理しておきたいのは、マリオンの放出を望んでいる者は、誰もいないことだ。99年ドラフト組で、出戻りのナッシュをのぞけばチーム最古参。欠場が少なく、入団2シーズン目からは98%の稼働率を誇る健康優良児だ。総得点は1万点を超え、チーム歴代5位につけている。驚異的な運動能力で、ディフェンスを支える彼の存在は不可欠であり、チームの誰もがマリオンを必要としている。

 では、なぜマリオンにトレードの噂が立つのか? その理由はサラリーの問題である。最高額契約レベルの選手を3人(ナッシュ、アマレ、マリオン)抱えて、今シーズンのサラリーはラグジュアリー・タックス域まで達した。そして、来シーズンからはディアウ/バルボーサの高額契約が始まるため、サラリーはさらに10百万ドルレベルで増える。このままでは、ラグジュアリー・タックスの支払額が膨らむばかりだ。このサラリー問題の解決策として、2年33百万ドルの契約を残すマリオンの名前が挙がっている。マリオンをうまく放出すれば、総サラリーが大幅に減らすことができ、ラグジュアリー・タックス問題が緩和されるのだ。

 私にとってマリオンは最愛の選手。もちろんマリオンには出て行って欲しくない。ここで悩ましいのは、ファンとしてどこまで現実を直視するかだ。自分の欲求のみ考えれば、「マリオンを放出するな! ラグジュアリー・タックスを払え!」と強硬論になる。しかし、ラグジュアリー・タックスを払うのは、私ではなくオーナーの財布だ。オーナーの視点に立って、サラリーの現実を直視すると、「マリオンの放出もありえるか・・・」とも思えてしまう。

 救いなのは、ダントーニHCが「チームが良くならないトレードはしない」と断言していること。あとは、オーナーの懐加減次第。何もなく終わって欲しい。

【参考:出典 HoopsHype(2007/6/17)】


動向(まとめて)

ドラフト高指名権を逃す

2年前のトレードでホークスからもらったドラフト指名権。今年は4位指名以下なら、サンズが使えるはずだった。しかし、ホークスが3位指名権を引き当ててしまい、今年の譲渡はなし。来年は無条件でサンズのものとなる。今年のドラフトでは、24位指名と29位指名を持っている。

アイバローニ栄転

アシスタント・コーチのアイバローニが、グリズリーズのヘッドコーチに栄転することになった。本人にとってはいい話だが、ディフェンスの専門家を欠くのは痛い。

スティーブ・カーがGMに

スティーブ・カーがGM職についた。ブライアン・コランジェロ元GMがラプターズに去った後は、ダントーニHCがGMを兼務していた。これでダントーニはHCに専念できる。

グラント・ヒルが来る?

「スパーズとサンズどっちがいいか?」と聞かれて、「どっちかと言うとサンズ」と本人が答えただけ。あくまでもスタメン希望のようなので、来てもらっても混乱の元となるだけか?

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