Suns News サンズ最新情報
(2009年10月〜12月)

 ※日付は特に明記がなければ現地時間で

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2009/12/30 誰一人欠ける訳にはいかない

2009/12/30 vs Boston ○ W 116-98 →21勝12敗

 レイカーズはアーテスト欠場、セルティックスはガーネット、ピアース欠場と手負いの相手ではあったが、東西のエリートチームを破って気持ちよく年を終えることができた。

 どちの試合も、ドラギッチ、バルボーサ、ダドリー、フライ、ロペスorアムドソンのセカンド・ユニットが安定して機能していた。ロペスにプレイタイムが与えられているのが嬉しい。昨シーズンは計算できなかった3人(ドラギッチ、ダドリー、ロペス)がチームを支えている。

 現在、けが人なしのフルメンバー。もともと戦力が充実している訳ではなく、一人でも欠けたらプレイオフ圏外まで落ちかねない。誰一人欠ける訳にはいかない。


2009/12/29 トレード

 トレードでタッカーを放出した。

 サンズ→ウルブス :Alando Tucker、条件付きドラフト2巡目指名権、現金
 ウルブス→サンズ :Jason Hart ※直後に解雇

 ラグジュアリー・タックス削減のためのトレード。開幕直前に契約したコリンズが意外と(?)役にたったので、コリンズを残すことにしてタッカーを放出した。ウルブスで出場機会が増えればいいのだが。


2009/12/28 ハッスル

2009/12/28 vs LA Lakers ○ W 118-103 →20勝12敗

 現アシスタント・コーチであり、サンズの殿堂入り選手でもあるダン・マーリーの名を冠した、「Dan Majerle Hustle Award(ハッスル・アワード)」という賞がサンズにはある。マーリーように「いつも全力の選手」を表彰する賞で、シーズンの終盤にファン、選手、コーチ、従業員、そしてマーリー自身の投票により選ばれる。

2003 Bo Outlaw
2004 Casey Jacobsen
2005 Shawn Marion
2006 Raja Bell
2007 Leandro Barbosa
2008 Grant Hill
2009 Lou Amundson

 歴代受賞選手から分かるとおり、MVP的な活躍をした選手ではなく、「ハードワーカー」や「元気者」が選ばれることが多い。今シーズンの投票も4月頃行われるが、今シーズンは投票するまでもないだろう。Jared Dudleyが選ばれるのが確実だからだ。

 去年の今頃にトレードでやってきたダドリー、昨シーズンはパッとしなかったが、今シーズンはプレイタイムを伸ばし(24.6分)、セカンドユニットの要となっている。このレイカーズ戦も、奴の姿が目についた。スチール、ロペスへのパス、バイナムへのブロック、そして4本中3本決めた3ポイント、中継で流れるハイライトシーンのリプレイにはいつも奴がいた。印象だけじゃない、3ポイント成功率の50.9%はリーグ首位だ。

 この「柄の悪い兄貴」に夢中である。



2009/12/27 「ホーム無敗」は甘美な響き・・・だった

2009/12/15 vs San Antonio ○ W 116-104
2009/12/17 @ Portland ● L 102-105
2009/12/19 vs Washington ○ W 121-95
2009/12/21 vs Cleveland ● L 91-109
2009/12/23 vs Oklahoma City ● L 113-117
2009/12/25 vs LA Clippers ○ W 124-93
2009/12/26 @ Golden State ● L 127-132 →19勝12敗

 「ホームで負けないチーム」に憧れていた。勝率は多少悪くても、ホームでは負けないチームのほうが「真の強豪」の香りがするからだ。過去にナッシュ体制で高勝率をあげたシーズンはあったが、ホームで負けないチームではなかった。

 だから開幕からのホーム全勝はかなり嬉しかった。12月にアウェイで負けが混みだしても、「ホーム無敗」の甘美な響きに支えられてきた。そのホーム無敗もキャブス戦で途切れ、頼れるものがなくなってしまった。

 クリッパーズ戦でバルボーサが復帰したが、ウォーリア-ズに競り負ける始末。状態はかなり悪く、順位もウエスト5位まで落とした。悲しいことに、開幕前に想像していた状態(プレイオフ圏内の下位)に近づいている。


2009/12/22 「回顧」で「逃避」

 NBA.comで「ALL-DECADE 2000-2009」という企画をやっている。文字どおり2000年から2009年の10年間を振り返り、部門ごとの名場面を投票で決めるものだ。「PLAYOFF DRAMA部門」ではプレイオフでの名場面を扱っている。エントリーされている6場面の中に、懐かしい映像を見つけた。

 それは「2005年 カンファレンス・セミファイナル Game6(vs.マブス)」。ナッシュ体制の最初のプレイオフで、ノビツキーとの「元チームメイトの大親友対決」がテーマだ。

 試合は16点差を追い上げ、残り5秒でナッシュが3ポイントを決めてオーバータイムに持ち込んで勝っている。この勝利でサンズはカンファレンス・ファイナル行きを決めた。ナッシュが3ポイントを決めた後に「ジェイソン・テリーに怒鳴るノビツキー」と、「試合後のナッシュとノビツキー抱擁」が印象に残っている。

 逆に翌年のカンファレンス・ファイナルでノビツキーにやられる試合もエントリーされている(苦笑)。


2009/12/14 地の利

2009/12/06 @ LA Lakers ● L 88-108
2009/12/08 @ Dallas ● L 101-102
2009/12/11 vs Orlando ○ W 106-103
2009/12/12 @ Denver ● L 99-105 →16勝8敗

12月に入ってから2勝5敗、つらい状況が続いている。負けた5敗は全てアウェイ、逆にホームでは全勝(2勝)している。

ここまでの16勝8敗の内訳を見ると、ホーム(8勝0敗)/アウェイ(8勝8敗)で、サンズはリーグで唯一ホーム無敗のチームだ。アウェイに偏った日程から一転して、しばらくはホーム中心の日程となる(12月の残9試合でホームが7試合)。ホームとはいってもキャブス/レイカーズ/セルティックスが含まれ、きつい日程には変わりない。

シーズン最大の山である12月、前半は苦戦したが後半は地の利(ホーム)を生かして巻き返したい。


2009/12/05 苦行の12月

2009/12/01 @ New York ● L 99-126
2009/12/02 @ Cleveland ● L 90-107
2009/12/05 vs Sacramento ○ W 115-107 →15勝5敗

 シーズン序盤、2日連続の2日目にきついカードが並んでいる。

11/03 @ MIA ○
11/04 @ ORL ●

11/11 vs. NOH ○
11/12 @ LAL ●

12/01 @ NYK ●
12/02 @ CLE ●

12/05 vs. SAC ○
12/06 @ LAL ??

12/11 vs. ORL ??
12/12 @ DEN ??

 前日の疲れが残っている上に、しかも全てアウェイ試合。先月にマジック、レイカーズと惨敗しており、キャブスにやられたのは想定内だった。ただ、前日にニックスに敗れたのは大誤算。ここ3試合、ナッシュのアシスト数が激減(8本、5本、6本)しており、チームバランスの悪さを物語っている。バルボーサの欠場(捻挫)だけが原因とは思えず心配である。

 その上、12月は地獄のスケジュール。真価が問われる苦行の12月である。

12/01 @ NYK
12/02 @ CLE
12/05 vs. SAC
12/06 @ LAL
12/08 @ DAL
12/11 vs. ORL
12/12 @ DEN
12/15 vs. SAS
12/17 @ POR
12/19 vs. WAS
12/21 vs. CLE
12/23 vs. OKC
12/25 vs. LAC
12/26 @ GSW
12/28 vs. LAL
12/30 vs. BOS

2009/11/30 至福の11月

2009/11/29 @ Toronto ○ W 113-94  →14勝3敗

 シーズン最初の1ヶ月を、最高の数字(リーグ最高勝率)で終えた。ジェントリーHCは11月のコーチ・オブ・ザ・マンスに選ばれている。


2009/11/27 ナッシュとドラギッチ

2009/11/25 vs Memphis ○ W 126-111
2009/11/27 @ Minnesota ○ W 120-95  →13勝3敗

 ここ3試合は、楽な展開でナッシュのプレイタイムを抑えることができた(28分、30分、27分)。

 ナッシュはアシスト数(11.8)でリーグ断トツ1位。昨シーズンの鬱憤を晴らす活躍を見せている。衰えは全く感じさせないが、もう35歳。もともとスタミナに懸念があるタイプだけに、よりプレイタイムを抑えることが求められている。ただし、出場パターンは以前とほとんど変わっていない。典型的なパターンとして11月17日のロケッツ戦のローテーションを以下に示す(一部推測あり)。

1Q 2Q
12 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 12 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1
G.Hill 30:13
A.Stoudemire 38:00
C.Frye 25:14
J.Richardson 32:08
S.Nash 37:06
L.Amundson 19:46
L.Barbosa 15:52
J.Dudley 18:09
G.Dragic 10:54
J.Collins 12:38
E.Clark 00:00
A.Tucker 00:00
3Q 4Q
12 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 12 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1
G.Hill
A.Stoudemire
C.Frye
J.Richardson
S.Nash
L.Amundson
L.Barbosa
J.Dudley
G.Dragic
J.Collins
E.Clark
A.Tucker

 2Q前半と4Q前半にベンチに下がるのが、ナッシュの典型的なパターン。試合展開がどうなろうと、このパターンは基本的に崩さない。ただし、大差がついた場合は4Qの出場時間が少なくなる。この試合は最後まで競ったので、ナッシュは楽ができなかった

 ナッシュがいない時間帯はドラギッチがチームを背負う。去年はドラギッチの時間帯にバタバタして、ナッシュが慌てて出てくるイメージがあったが、今シーズンのドラギッチは安心して見ていられるようになった。

 ドラギッチはまだまだ成長する。彼の成長がナッシュのプレイタイム削減につながり、それはプレイオフのチーム状態に直結する。


2009/11/24

2009/11/17 @ Houston ○ W 111-105
2009/11/19 @ New Orleans ● L 103-110
2009/11/22 vs Detroit ○ W 117-91 →11勝3敗

ホーネッツ戦は「ペジャの3ポイント祭り」で落とす。現在、首位と同率のカンファレンス2位。


2009/11/16 Power Rrankings Week3

NBA.comとESPNのパワー・ランキングに勝率を重ねた。この形式で今後も報告していきたい。

 開幕前はこんなに楽しませてもらえるとは思ってなかった。

 「シャックを放出してラン&ガンに戻った」と言われるが、これは正確な表現ではない。ファース・トブレークはリーグ12位(12.8点/ゲーム)で、必ずしも走りまくっている訳ではないのだ。ナッシュも「僕らはファースト・ブレークのチームじゃない」と語っている。それでは、今シーズンのサンズは何なのか?。Arizona Republicのサンズ番記者であるPaul Coro氏はこう説明する。

サンズは「ラン&ガン」でなく「ファン(fun)&ガン」だ。「スピード」じゃなくて「テンポ」だ。

2009/11/15 再熱

2009/11/15 vs Toronto ○ W 101-100

1点差をものにしてリーグ首位をキープ(9勝2敗)。開幕前はこんな状況になるとは思いもよらなかった。チームの好調とNBA LEAGUE PASS BROADBANDの加入が相まって、昨シーズンに鎮火していたサンズ熱が再熱している。やはり、試合が見られる環境があるのはは大きい。今日も接戦の4Qを堪能した。たった月3000円($29.95)で現地の放送が見られるのは幸せである。


2009/11/12 持病

2009/11/12 ● @ LA Lakers L 102-121

7勝1敗で迎えたレイカーズ戦、全く歯が立たず惨敗。好成績で浮かれており、持病の「インサイド不安」のことを忘れていた。本格インサイド(バイナム)を前にアマレは役に立たず。


2009/11/08 ○ @ Washington W 102-90
2009/11/09 ○ @ Philadelphia W 119-115
2009/11/11 ○ vs New Orleans W 124-104

東遠征5試合を「4勝1敗」で終える。東に強いのは懐かしい状態だ。


2009/11/06 ティムの面影

2009/11/03 ○ @ Miami W 104-96
2009/11/04 ● @ Orlando L 100-122
2009/11/06 ○ @ Boston W 110-103

 マジック戦で開幕からの連勝が止まり、「やはり・・」との印象を抱いていたが、セルティックスにアウェイで勝利して驚かされた。「もしや・・」との想いがよぎるが、まだ早いな。

 急遽、NBA LEAGUE PASS BROADBANDを契約してボストン戦を観戦。終始追い上げられる展開だったが、崩れずに逃げ切る。リチャードソンの34点・10リバウンドは出来すぎだろう。

 夏にFA加入したフライを初めて見ることが出来た。低額(2百万ドル)の契約だったこともあって注目していなかったが、地元アリゾナ大卒でドラフト8位指名(2005)の元有望株。開幕から先発に定着しておりプレイの様子を早くみたいと思っていた。サイズ(6フィート11インチ)のわりに、しなやかに3ポイントを放つ姿はどこかで見たことがある。そうだ、ティム・トーマスと似ているのだ。調べたら背格好もスタッツ(サンズ在籍時)もほぼ同じだった。ティムの在籍はわずか半年。でも、2006年のプレイオフがカンファレンス・ファイナルまで行けたのはティムのおかげであり、私のティムへの思い入れは強い。

 フライの存在が急に身近になった。


2009/11/01 開幕3連勝だが

2009/10/28 ○ @ LA Clippers W 109-107
2009/10/30 ○ vs Golden State W 123-101
2009/11/01 ○ vs Minnesota W 120-112

 相手にも恵まれて3連勝。ただし、内容は不安。初戦は最後に、いわゆる「ナッシュ頼み(4Qだけで15点)」で押し切る。2戦目はナッシュの20アシストで圧勝・・・。ナッシュ独りだけではシーズンは乗り切れない。

 この後は東遠征5試合。マジック、セルティックスと当たることで現実を目にすることになるだろう。


開幕前夜

 「サラリー削減だけを目指すチーム」にとって、オフシーズンの動きに興味を引くものはなかった。

2009/06/26
(発表はドラフト前)
■トレード
 サンズ→キャブス :Shaquille O'Neal
 キャブス→サンズ :Ben Wallace、Sasha Pavlovic、2010年ドラフト2巡目指名権、現金 
            (Ben Wallace、Sasha Pavlovicはその後バイアウト)
2009/06/25 ■ドラフトの指名
 14位指名 Earl Clark
 48位指名 Taylor Griffin
 57位指名 Emir Preldzic

■トレード
 サンズ→キャブス :Emir Preldzic(57位指名)
 キャブス→サンズ :現金
2009/07/13 ■フリーエージェント加入 Channing Frye
2009/10/26 ■フリーエージェント加入 Jarron Collins

 シャックだけでなく、アマレ、ナッシュにもトレードの噂が飛び交っており、「そして誰もいなくなった」もありえた状況。アマレはまとまりかけてた交渉もあったようだが、土壇場で成立せず。アマレの目の怪我(2月)はかなり危険なものだったらしく、これもトレードが成立しなかった要因かもしれない。幸いな事にアマレの目は完全復調した模様。現役の間はゴーグルをつけ続けることになるだろう。

PG ナッシュ ドラギッチ
SG リチャードソン バルボーサ、タッカー
SF ヒル ダドリー
PF アマレ クラーク、グリフィン
フライ ロペス、アムドゥスン、コリンズ(10/26加入)

 シャックが抜けて、唯一の「ピュア・センター」であるロペスが骨折で離脱しており、インサイドは壊滅的。プレシーズンの結果もその状況を反映したものとなった。

2009/10/06 ○ vs Partizan Belegrade W 111-80
2009/10/10 ● vs Golden State L 101-104
2009/10/12 ● @ Oklahoma City L 105-110
2009/10/14 ○ @ Portland W 110-104
2009/10/16 ○ vs Philadelphia W 115-113
2009/10/18 ● vs Philadelphia L 94-116
2009/10/20 ○ vs Sacramento W 143-127
2009/10/22 ● vs Portland L 93-113

 最後のブレイザース戦に至っては、リバウンドがたったの28本。アシスト数の間違いかと思った。

 全く期待できない状態で開幕を迎える。ドラギッチに使える目処が見えつつあるのが唯一の希望である。


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